研究課題/領域番号 |
22K09234
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
武田 正明 広島大学, 病院(医), 講師 (10403552)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 頭蓋骨由来間葉系幹細胞移植 / 経頭蓋刺激運動誘発電位 / 微小重力環境培養 / 中枢神経損傷モデル / 中枢神経損傷モデルラット / 頭蓋骨由来間葉系幹細胞 / 経頭蓋電気刺激運動誘発電位 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では各種神経損傷(脳梗塞、脳挫傷、脊髄損)モデルラットに微小重力環境下培養を行ったラット頭蓋骨骨髄由来の間葉系細胞を移植し、従来の分子生物学的分析に加え、定量的な運動機能改善を証明することを目的とした。 tcMEPを用い、各種神経損傷ラットにおいて、運動障害の程度、改善について定量的な評価を行う。特に微小重力環境下培養細胞の移植は神経機能改善効果が高いことが明らかとなっており、四肢のtcMEPを評価することでより詳細な運動機能回復のメカニズムを明らかとする。また、tcMEPとBBBの相関を明らかとしBBBの再評価を行う。
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研究実績の概要 |
我々はこれまで独自に神経堤由来である頭蓋骨から間葉系幹細胞を樹立(Rat Cranial Bone-Derived Mesenchymal Stem Cell:rcMSCs)し、その細胞特性や神経保護効果について報告してきた。 また、ラット運動機能の客観的評価のため、経頭蓋刺激運動誘発電位(transcranial Moter evoked potential: tcMEP)を用いた評価方法をこれまでに報告した(Sci Rep. 2021 Jun 14;11(1))。 このモデルラットを用い、脊髄損傷モデルラットにrcMSCs移植を行い、rbMSCsより運動機能改善効果が高いことを既に報告した(Sci Rep. 2021Nov9;11(1))。 脳梗塞ラットへの移植効果を定量的に評価するため、今回、同様の手法を用いてtcMEP測定方法を確立し、報告した(Sci Rep. 2022 Nov 28;12(1))。また、脊髄損傷モデルラットに対し、rcMSCsを移植することで良好な機能回復が得られることも併せて報告した(Neurosci Lett. 2023 Mar 16;799) 今回、脳梗塞モデルラットに対する微小重力環境培養下rcMSCsの移植実験を継続して行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
脳梗塞モデルラットに対する定量的運動機能評価方法を確立し(Sci Rep. 2022 Nov 28;12(1))、脊髄損傷モデルに対するrcMSCs移植効果を確認した(Neurosci Lett. 2023 Mar 16;799)。 微小重力培養下rcMSC移植効果も良好な結果が得られており、現在論文投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
微小重力環境下で培養したrcMSCsのinvitroでの各種評価並びに脳梗塞モデルラットに対する移植効果の定量的な評価を終了した。脳梗塞モデルラットに対する微小重力培養下rcMSC移植効果は国内外の学会で発表しており、次年度中に投稿中の論文を完成させる。
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