研究課題/領域番号 |
22K09251
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
平石 哲也 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (80515734)
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研究分担者 |
大石 誠 新潟大学, 脳研究所, 教授 (00422593)
棗田 学 新潟大学, 脳研究所, 特任准教授 (00515728)
中田 光俊 金沢大学, 医学系, 教授 (20334774)
清水 宏 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (40608767)
平尾 敦 金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (90343350)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 希少悪性脳腫瘍 / ドラッグスクリーニング / 精密医療 / マルチオミクス解析 / Drug screening / Precision medicine / high throughput / Cell line culture |
研究開始時の研究の概要 |
悪性脳腫瘍では網羅的遺伝子解析によるドライバー遺伝子異常の同定と分子分類を基に精密医療が進められているが、希少悪性脳腫瘍の多くは、この治療標的遺伝子を絞った既存薬剤での精密医療が困難である。この難題解決のため、我々は症例の腫瘍培養細胞株を独自樹立し、各種実験に取り組んできた。本研究では、希少悪性脳腫瘍の独自培養細胞株において大規模化合物ライブラリーを用いた薬剤スクリーニングを行い、 in vitroおよびin vivoで候補薬を検証することで個別化医療の提案、さらに治療標的遺伝子、標的タンパク質を確定することでこれら希少悪性脳腫瘍そのものの新規治療法の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
複数の独自脳腫瘍細胞培養株において治療実験を施行中である。まず、脳幹グリオーマ培養株でSLFN11を過剰発現させ、治療実験を開始し解析中である。 また、共同研究を施行していた脈絡叢がん細胞株のマルチオミクス解析により、標的となりうる経路と変化を明らかにした(論文名)。脈絡叢癌(CPC)は、極めて稀な脳腫瘍であり、予後は芳しくない。治療の選択肢は限られており、さらなる研究のためのモデル開発が急務である。治療の選択肢は限られており、さらなる研究のためのモデル開発が急務である。各施設で樹立された2つのCPC細胞株をマルチオミクス解析を行った。①メチル化アレイ(EPIC 850 K)、②全ゲノムシークエンシング(WGS)、③CANCERPLEXがんゲノムパネル検査、④RNAシークエンシング(RNA-seq)、⑤プロテオミクス解析を含むマルチオミクスプロファイリングをCCHE-45およびNGT131細胞株で行った。マルチオミクス解析により、2つの脈絡叢癌細胞株はTP53変異、その他の共通の経路変化、NOTCHおよびWNT経路の活性化を共有していることが明らかになったが、顕著な相違も観察された。引き続き、薬剤スクリーニング・治療実験を行う予定にしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
複数の独自脳腫瘍細胞株での治療実験・解析が進行中であるが、薬剤スクリーニングを用いた治療薬選定が、うまく行えていないこともあり、やや研究 課題進捗状況はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
薬剤スクリーニングを行えておらず、当初計画に相違が生じている。治療実験および薬剤スクリーニングを順次施行予定である。
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