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ポリ乳酸ポリマー製フローダイバーター吸収過程におけるステント内膜と動脈瘤閉塞評価

研究課題

研究課題/領域番号 22K09255
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

石井 暁  京都大学, 医学研究科, 准教授 (30467469)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード脳動脈瘤 / フローダイバーター / 生体吸収性 / flow diverter / cerebral aneurysm / bioabsorbable / aneurysm / biodegradable / PLLA
研究開始時の研究の概要

PLLA製FDの吸収過程における二つのリサーチクエスチョンの解決を目的とする。
1)金属製FDとPLLA製FDで誘導されるステント内膜の組織学的性質および内皮化速度は同じか?
2)吸収過程および吸収後に動脈瘤閉塞状態は維持されるのか?
金属製FDと同一スペック(細線径および本数)を実現したPLLA製FDを同一動物モデル内で比較し、生体吸収性血管内治療機器の有効性と安全性を確認し、将来的な臨床応用に繋がるマイルストーンとする。

研究実績の概要

ポリ-L-乳酸(PLLA)製フローダイバーター(FD)は、開発中の生体吸収性脳動脈瘤治療用デバイスである。有効性や生体反応について既存の金属製FDとの比較を行った。エラスターゼ動脈瘤モデルウサギにPLLA-FDと金属製FD(CoCr-FD)をそれぞれ留置した2群の比較を行った。本研究内では、PLLA-FDはCoCr-FDと同等の構造的・物理学的性能を有し、血管壁への密着も同等に実現されていたが、動脈瘤の完全閉塞率はPLLA-FDで有意に高かった。FD留置後の新生内膜はCoCr-FDと比べPLLA-FDは初期に有意に厚かったものの、経時的にその差は減少し、12ヶ月時点で有意差は認めなかった。炎症細胞の発現は新生内膜厚の経過と異なり、観察全期間でPLLA-FDで有意に高かったものの、ストラット周辺に限局していた。新生内膜の構成成分はPLLA-FDは細胞外基質としてエラスチンよりコラーゲン優位であり、CoCr-FDは逆の傾向が示された。今回の研究から、PLLA製FDは金属製FDと比較して十分な動脈瘤治癒効果を示し、異なる生体反応や経過を示すものの、臨床上問題となり得る差異は認めないことがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね動物実験を終了し、追加の組織切片の免疫染色などの実験を残すのみで、論文化を始めている。

今後の研究の推進方策

最終年度で残りの実験を終了し、論文化の予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 生体吸収性ポリ-L-乳酸製フローダイバーターの実用性<ウサギ動脈瘤モデルを用いた金属製との比較試験>2023

    • 著者名/発表者名
      佐々木夏一
    • 学会等名
      Stroke2023
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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