研究課題/領域番号 |
22K09263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
千葉 遼平 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (90896599)
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研究分担者 |
秋山 幸功 札幌医科大学, 医学部, 講師 (50404653)
三國 信啓 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60314217)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | functional connectivity / resting-state fMRI / functional mapping / CCEP / Functional Connectivity / resting state-fMRI |
研究開始時の研究の概要 |
脳損傷と記憶障害の相関を明らかにし、大脳における記憶機能の地図を描くことを目的とする。長期記憶において海馬から大脳皮質へ記憶の保存場所が変更されることが明らかにされつつあり、一方で脳機能分野において各皮質領域が固定された機能を持つだけでなく、離れた領域と同期して働くことにより様々な機能を発揮していることが明らかにされつつある。(Functional Connectivity) 記憶は脳の中のどこに保存されるのか?脳神経外科手術後の記憶障害を回避するための合理的かつ安全な手術法は確立できるか?という疑問に関して、各種検査からFunctional Connectivity解析を用いて比較検討する。
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研究実績の概要 |
当院放射線部と協力してresting-state functional MRI(rs-fMRI)の撮像プロトコルを作成し、当院で外科治療を受けた脳腫瘍、脳血管障害およびてんかん患者に対し、術前・術後のrs-fMRIを撮像を行い、1年間で約50例の画像を収集した。また、健常コントロールについては2名の協力者を得て各種画像を撮影した。健常コントロールのデータは、日本医療研究開発機構(AMED)によるオープンアクセスの健常人resting-state functional MRIデータも利用しながら、記憶障害の程度で分類した各疾患患者と健常人のFunctional Connectivityの差異について、比較検討を進めていく予定である。 また、焦点性てんかんに対する慢性硬膜下電極留置術およびそれに伴うFunctional mapping、cortico-cortical evoked potential(CCEP)の解析が施行された患者について、おもにMNE-pythonを使用して電極間のFunctional Connectivityを解析を行うプロトコルを確立した。特に前方言語野、後方言語野の言語領域がdetectできた20例において、硬膜下電極留置中の安静時、会話時それぞれの皮質脳波(ECoG)データから、コヒーレンスを指標としてFunctional Connectivityの変化の量や変化した電極の場所、detectされた言語野との位置関係を解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調に各種疾患患者のrs-fMRIのデータ収集を進められている。収集に困難が予想されていた健常コントロールに関しては、非常に有用なオープンアクセスデータが利用できることが分かったため、こちらの有効利用を考えている。それに加えて過去の慢性硬膜下電極留置術を施行された患者のデータに関する解析も進行中である。
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今後の研究の推進方策 |
継続して各疾患患者のrs-fMRIデータ収集に努め、記憶障害の程度に応じて分類し、Functional Connectivityの解析を進めていく。健常コントロールのrs-fMRIデータに関してはオープンアクセスデータを主に利用する予定であるが、当院のMRI装置との差異があり、当院のMRI装置で撮像された健常コントロールデータもさらに追加する予定である。慢性硬膜下電極によるECoGデータに関しては症例データ収集を終了し、コヒーレンスを指標としたFunctional Connectivity解析の方策が定まっているため、残りの解析を終了させて結果の考察を進めていく。
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