研究課題/領域番号 |
22K09271
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
吉村 紳一 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (40240353)
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研究分担者 |
藏本 要二 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10604275)
藤田 貢 近畿大学, 医学部, 准教授 (40609997)
山原 研一 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50450888)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脳出血 / 臍帯間葉系幹細胞 / 炎症抑制 / 間葉系幹細胞 / 臍帯由来間葉系幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではコラゲナーゼ脳内投与による脳出血マウスモデルとヒト臍帯由来 MSC (human umbilical MSC: hUMSC) を用いた実験系を立案した。細胞の有効性は網羅的行動試験を用いて多角的に検討する。先行研究により、これらの間葉系幹細胞の投与が、脳出血部ならび周囲のマクロファージおよび (おそらく当該細胞が発現する) TNF-α および iNOS が有意に働くことが示されているため、関連遺伝子欠損 (KO マウス) を用いた実験を重点的に行う。
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研究実績の概要 |
本研究ではコラゲナーゼ脳内投与による脳出血マウスモデルとヒト臍帯由来 MSC (human umbilical MSC: hUMSC) を用いた実験系を立案した。細胞の有効性は網羅的行動試験を用いて多角的に検討する。先行研究により、これらの間葉系幹細胞の投与が、脳出血部ならび周囲のマクロファージおよび (おそらく当該細胞が発現する) TNF-α および iNOS が有意に働くことが示されているため、脳内の炎症抑制に焦点を当てた機序解析を行う予定である。 2022年度はhUMSCの効果を網羅的行動試験で確認する予定であった。しかし、hUMSCを今後ヒトへの臨床応用を考えた場合、より適したhUMSCを獲得するため新たな供給元との調整を行った。これにより新たなhUMSCの供給が調整後となったため、今後の研究に必要な予備実験を先行的に行った。まずは、脳出血で急性期の炎症性変化をより捉えられるターゲットと検査法を確立した。具体的には脳出血部位と脾臓でのqPCRを脳出血2日と4日後、つまり我々が投与タイミングと考えられる時期と、8日後に検討した。脳内で特に動いている因子を見つけることができた(具体的な因子名は今後の研究に影響するため非公開)。そして、質量分析で同時期の物質変化を空間情報と共に、検討しqPCRで得られた結果と同様か確認中である。また、hUMSCの効果を検証する行動試験をより効率的に行うために、動物行動試験を主に行っている当施設の別キャンパスで実験遂行の予備実験ならび設備整備・確認を行い、現在半年間程度の一連の実験を進行中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臍帯MSCの供給調整と動物行動試験の場所変更のため、実験開始が遅れたが、現在動物行動試験を行っている。作用機序の研究は行動試験の結果により方法がかわるため、その結果を踏まえ進行する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
現在動物行動試験の実験を継続中であり、解析結果は9月までにはわかる予定である。臍帯MSCは脳出血誘導後、1日後と3日後と両日に投与し、細胞量も2用量に設定しており、より効果の高い治療方法について今後、脳内・脾臓ならび血清での細胞投与によって動いた因子を免疫染色・qPCR・FACS・ELISAで解析する。研究期間全体では作用機序含めた予定研究が完了できると考えている。
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