研究課題/領域番号 |
22K09288
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
竹崎 達也 熊本大学, 病院, 助教 (50712402)
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研究分担者 |
武笠 晃丈 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (90463869)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 悪性グリオーマ / オルガノイド培養 / glioma / organoids / stem cell |
研究開始時の研究の概要 |
がんの薬物治療は目覚ましく進歩しているが、膠芽腫の腫瘍内多様性・不均一性および放 射線・化学療法に抵抗性をもつグリオーマ幹細胞と膠芽腫ニッチの存在によりその治療成績 は改善していない。申請者は「膠芽腫オルガノイド培養法は膠芽腫に対する創薬・個別化治 療に応用できる」と仮定した。膠芽腫の最適なオルガノイド培養法が確立できれば、患者腫 瘍組織・グリオーマ由来オルガノイドのゲノムシークエンス・特性解析・薬剤スクリーニン グを行い新規標的・バイオマーカーを探索可能と考えられ、また感受性試験にて候補薬剤の 選択や併用法の絞り込みに有用と考えられる。
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研究実績の概要 |
本研究の主たる目的は、患者検体由来オルガノイド培養法を用いて、治療困難な膠芽腫の個別化治療のための新規薬剤スクリーニングシステムの確立を目指すことである。膠芽腫患者の平均生存期間は摘出術と放射線・化学治療を併用しても約16ヶ月で、新規治療法の開発が期待されている。膠芽腫内の多様性・不均一性のため、既存の患者検体由来モデル(グリオーマ幹細胞モデル、ゼノグラフトモデル)を用いた研究では治療成績の改善につながっていない。膠芽腫の病理学的・遺伝学的特徴、多様性、幹細胞性、微小環境を忠実に再現できる患者検体由来オルガノイド培養法を用いて既存の抗癌剤のみでなく、次々と開発されている種々のシグナル伝達阻害薬、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬(免疫療法)などの治療応答性を確認し、候補治療薬剤のスクリーニングを行い、得られた情報を臨床にフィードバックするトランスレーショナルな研究を目指す。 現在、患者検体由来「膠芽腫オルガノイド培養株」を樹立し、病理学的評価、遺伝子発現解析、腫瘍形成能などの性状解析を行う一方で「グリオーマ幹細胞株(スフェロイド培養)」「グリオーマ初代培養株皮下連続継代(PDX)モデル」の樹立を同検体から並行して行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者が病気療養のため入院治療を繰り返したため。
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今後の研究の推進方策 |
患者検体由来「膠芽腫オルガノイド培養株」を樹立し、病理学的評価、遺伝子発現解析、腫瘍形成能などの性状解析を行う一方で、「グリオーマ幹細胞株(スフェロイド培養)」「グリオーマ初代培養株皮下連続継代(PDX)モデル」の樹立を同検体から並行して行い、両者の相違点を明らかにしたい
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