研究課題/領域番号 |
22K09290
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
米澤 大 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (50550076)
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研究分担者 |
比嘉 那優大 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (90792200)
内田 裕之 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 特任助教 (80404482)
吉本 幸司 九州大学, 医学研究院, 教授 (70444784)
高城 朋子 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任研究員 (50972345)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | グリオーマ / オートファジー / テモゾロミド / 耐性機序 |
研究開始時の研究の概要 |
すでに、グリオーマ細胞株であるU251細胞株より、TMZ耐性の性質を有した細胞株を樹立培養し、基礎実験を行っている。オートファジーの阻害剤であるバフィロマイシン (BA) 存在下では、TMZ耐性が喪失することを見出した。BA存在下での生存率の低下は、耐性株のみで認められた。 これらは、グリオーマにおける、TMZ耐性獲得にオートファジーが関与していることを強く示唆する。よって、TMZ存在下でのオートファジー関連分子動向を詳細検討することで、TMZ耐性機序を明らかとする。
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研究実績の概要 |
U251をtemozolomide (TMZ) 含有培地で培養し、限界希釈法にて単離したTMZ耐性株を樹立し、研究に用いた。U251および U251由来TMZ耐性株 (U251/TMZ-R) それぞれをTMZ含有培地で培養の後、autophagyの指標である、isoform B of microtubule-associated protein light chain 3-Ⅱ (LC3B-Ⅱ)、caspase-3をwestern blottingにて検出し、比較した。また、TMZ暴露後のLC3Bの凝集を蛍光顕微鏡にて観察した。さらに、autophagosomeとlysosomeの融合阻害剤であるbafilomycin A1 (BA) をTMZと併用時での検討を行った。細胞生存率の評価にはMTT assayを用いた。 LC3B-Ⅱの増加およびLC3Bの凝集は、U251/TMZ-RではU251に比べ抑制されていた。cleaved caspase-3の出現は、U251でのLC3B-Ⅱの増加の後に観察されたが、U251/TMZ-Rでは観察されなかった。BA併用下では、U251/TMZ-RにおいてもTMZによるLC3B-Ⅱ増加は、U251と同様に誘導され、cleaved caspase-3の出現および生存率の低下が観察された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
臨床業務をこなしつつ、上述のような基礎実験、基礎研究を行っているために、十分な研究時間が確保できにくいことが最大の理由である。 また、分担研究者の異動により、分担研究者が担当する検証実験が十分に行えなかったことも、進捗状況に影響を与えている。 すでに樹立しているU251由来TMZ耐性株のほか、U87においても、同様の細胞株樹立を試みているが、細胞の増殖が安定せず、苦慮している状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
研究代表者自身の臨床業務を縮小し、研究に充てる時間を確保する。 新たに分担研究者を申請し、その者との実験、研究を分担して進めてゆくことで、今後の研究を推進してゆく。 臨床検体を用いた解析を進めてゆく。つまり、TMZ治療がなされた膠芽腫患者の摘出組織での免疫組織化学染色で、autophagy関連蛋白の発現量と、臨床情報 [加療抵抗性、progression free survival(PFS)、overall survival(OS)] との関連を調査、解析する。
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