研究課題/領域番号 |
22K09294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
村井 保夫 日本医科大学, 医学部, 大学院教授 (30287750)
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研究分担者 |
渡邉 淳 金沢大学, 附属病院, 特任教授 (10307952)
亦野 文宏 日本医科大学, 医学部, 講師 (70557511)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | もやもや病 / 脳動脈瘤 / RNF213 / 血管狭窄 / 中大脳動脈 / 遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
もやもや病に発現するRNF213 c.14576G>A遺伝子変異は、動脈硬化性頭蓋内内頸動脈狭窄に加え冠動脈狭窄、腎血管狭窄にも関与する。先行研究で、もやもや病類似血管狭窄のRNF213遺伝子変異の網羅的解析を報告した。このサブ解析で嚢状内頸動脈瘤にRNF213が内頸動脈狭窄症と同頻度に発現しているのを見出した。これが着眼点となり、本研究の問いの、『脳動脈瘤の形態、母血管の分類によるRNF213発現解析が機能解明につながる可能性』を見出した。脳動脈瘤の臨床的特徴も解析しすることに本研究の独自性、創造性がある。RNF213はアジア人に多く、対象疾患も多彩で世界的波及効果がある
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研究実績の概要 |
RNF213は、もやもや病の原因遺伝子であるが、もやもや病類似血管狭窄疾患におけるRNF213の臨床的意義は不明である。一方、RNF213はもやもや病における臨床症状、特に虚血重症度、周術期合併症などとの関係が明らかになっている。さらに、我々は、自己免疫疾患、特にバセドウ氏病に合併する頭蓋内血管狭窄が遺伝子変異の観点からは類似性が高いことを報告した。さらに、もやもや病類似血管狭窄との関係と、内頸動脈瘤に限定した報告した。 本研究では過去の報告に比較して内頸動脈に限定するとRNF213発現頻度が従来の報告よりも高いことが示された。このため、血管狭窄のリスクという観点では脳血管攣縮の発現との関係も調査していく。今回は、研究対象として、頭蓋内内動動脈瘤全体に対応を広げて研究を行う。遺伝子情報の取得に関する説明文書は当院倫理委員会の審議を得た、患者個々人から同意を得、血液を検体とすして採取を開始した。RNF213は5,256アミノ酸、69エクソンからなる巨大遺伝子であり、RNF213遺伝子69エクソン 全体で遺伝子変異をスクリーニングできる解析系を高感度融解曲線法を基盤とし開発すべく準備を開始した。最終的には、遺伝子多型解析でリスク型(GA, AA)で ない方に対しては、RNF213遺伝子全体エクソンでの遺伝子解析を行いたいと考えている。本研究では、並行して、甲状腺機能障害であるバセドウ氏病との関連を調査することを目的としている。本件に関しては、バイオバンクジャパンの資料提供により本研究を遂行することとしており、学内の共同研究者とともに本研究の手続きを開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
倫理審査も終了し、共同研究施設でも倫理審査が行われており、一部検体採取が開始されている状況から概ね順調に進捗していると判断した。 また、研究初年度であり、学術的価値から見た進捗状況に特記事項はない。
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今後の研究の推進方策 |
予定を目指して症例蓄積を継続していく。バイオバンクジャパンの資料を入手する手続きを本年度から開始したい。
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