研究課題/領域番号 |
22K09295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
内藤 信晶 関西医科大学, 医学部, 研究医員 (40829272)
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研究分担者 |
林 美樹夫 関西医科大学, 医学部, 講師 (10368251)
岩田 亮一 関西医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60580446)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | グリオーマ / がん幹細胞 / 浸潤 |
研究開始時の研究の概要 |
がんの再発や転移の原因としてがん幹細胞の存在が注目されている。グリオーマは強い浸潤能を有する。そのため、腫瘍細胞は脳の正常部位に深く染み渡り、外科手術では全摘出することが困難である場合が多い。再発の根源であるがん幹細胞をターゲットとした治療法は有効であると考えられるが、特異性の高いバイオマーカーや浸潤にかかわる原因遺伝子は不明のままである。本研究は、新たなバイオマーカーの確立を目ざす。
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研究実績の概要 |
悪性神経膠腫(グリオーマ)は脳の正常組織に浸潤するため、外科的に全摘出を行うことが困難となり、局所および遠隔部位での再発例を多く認める。近年、がんの再発の原因として、がん幹細胞の存在が注目されている。がん幹細胞は自己複製能力が高く、抗癌剤などの治療抵抗性を有し、腫瘍形成能力を失わない細胞集団である。したがって、再発の根源であるがん幹細胞をターゲットとした治療法は有効であると考えられる。しかし、特異性の高いバイオマーカーや浸潤に関わる原因遺伝子は不明のままであり、さらなる詳細な研究が求められている。悪性神経膠腫のがん幹細胞は遺伝子発現プロファイルに基づき、4つのクラスタに分類されている。申請者らは、前神経系サブタイプの細胞において内向き整流Kチャネル機能が亢進し、間葉系サブタイプでは検出できないことを見いだしている。そして、前神経系サブタイプのがん幹細胞において、内向き整流Kチャネルをコードする遺伝子であるKCNJ2,4,5,8,9,10,16のmRNAの発現を認めている。さらに、KCNJ10の6カ所で点変異を認め、KCNJ8とLRRC34P1の融合遺伝子を同定した。これらの変異はがん幹細胞の表現型に関わると考えられるため、KCNJ8およびKCNJ10がコードするタンパク質の発現を検証した。その結果、グリオーマのがん幹細胞において、これらのタンパク質の発現は認められなかった。以上の結果は、KCNJ8およびKCNJ10がコードするタンパク質は内向き整流Kチャネル機能に関与しない可能性を示唆する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
グリオーマのがん幹細胞において、KCNJ10の点変異および、KCNJ8とLRRC34P1の融合遺伝子は内向き整流Kチャネル機能に関与しないことを認めた。
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今後の研究の推進方策 |
以上の成果を踏まえて、免疫染色法を用いて、グリオーマの病巣におけるKCNJ2,4,5,9及び16がコードするタンパク質の発現を検証する。
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