研究課題/領域番号 |
22K09349
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
片野 尚子 東京医科歯科大学, 統合研究機構, 准教授 (50376620)
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研究分担者 |
関矢 一郎 東京医科歯科大学, 統合研究機構, 教授 (10345291)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 再生医療 / 体性幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 半月板 |
研究開始時の研究の概要 |
変形性膝関節症は関節軟骨に摩耗が生じ、疼痛と可動域制限を主症状とする疾患であり、その発症には半月板機能不全が大きく関わっている。私たちは膝関節の詳細な観察を可能とする3次元MRI解析ソフトウェアを開発し、関節軟骨の定量化を実現したが、短期間における軽度な病状の変化を鋭敏に捉えるためには、軟骨の摩耗に加え、半月板機能不全の兆候を鋭敏に捉えることができる指標が必要である。そこで、3次元MRI解析手法を用いて半月板を定量化し、各測定値の信頼性を確認した後に、通院歴のない地域住民のMRI解析を行い、軟骨・半月板の状態とその経時的変化を測定することによって、変形性膝関節症の自然経過の解明を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、3次元MRI解析による定量化によって、地域住民コホートにおける軟骨・半月板の状態とその経時的変化を明らかにすることである。そのために、3つの課題として、第1に、健常人ボランティアの3次元自動MRI画像による半月板測定値の再現性評価、第2に地域住民コホートにおける性別年齢層別の半月板の計測、第3に縦断データに基づく半月板計測値の変化量の評価を行う。 初年度は、第1の課題を実施した。はじめに、特定の慢性疾患を持たず、日常生活に支障のない10名の対象者の膝を同日に2回ずつMRI撮影し、そのデータを用いて、大腿骨、脛骨、半月板を全自動で3次元構築し、脛骨の長軸方向に2次元に投影して軟骨の関心領域ROIを自動設定した。同様に半月板も2次元に展開し、内側・外側半月板の領域ごとに半月板の面積、体積、幅、厚みを測定した。半月板被覆率は半月板と軟骨ROIの重なった面積の軟骨ROIに対する割合と定義した。これらの定量値の信頼性を相対的測定誤差および級内相関係数で評価した。その結果、半月板全体の面積、体積、半月板被覆率、および内側半月板、外側半月板の中間部の幅、厚さの相対的測定誤差は3%未満であった。また、半月板の体積、面積、半月板被覆率のICCは0.96以上であった。これらの誤差は、今後実施する縦断的研究および介入研究で観察される変化の重要性を示す指標となると考えられた。 次いで、地域住民コホートデータ561症例について、大腿骨、脛骨、膝蓋骨、半月板の3次元画像を作成し、横断研究として、膝蓋骨軟骨の欠損症例を抽出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
初年度の計画を達成し、計画を前倒しにして次年度の計画を進めているため。
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今後の研究の推進方策 |
地域住民コホートデータ561症例について、大腿骨、脛骨、膝蓋骨、半月板の3次元画像を作成し、膝蓋大腿骨関節の形態学的解析を進め、膝蓋骨の軟骨欠損の位置、形態による分類、及び有病率を求める。さらに、性別、年齢層別の半月板測定値の平均と分布を求め、縦断研究に繋げ、変形性膝関節症の自然経過の解明を目指す。
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