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脂肪由来間質細胞による脊髄損傷治療 -髄腔内投与後の組織分布と運動機能解析-

研究課題

研究課題/領域番号 22K09351
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関福井大学

研究代表者

高橋 藍  福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (90615303)

研究分担者 中嶋 秀明  福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (10397276)
渡邉 修司  福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (00596679)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード脊髄損傷 / 脂肪由来間葉系間質細胞 / 髄腔内投与 / 経静投与 / 生体イメージング
研究開始時の研究の概要

本研究ではAD-MSCの髄腔内直接投与を行い下記内容について検討する。
①脊髄損傷 Sprague-Dawley ラットモデルを作成し,蛍光色素で標識した AD-MSC の髄腔内投与を行う。投与後,ex-vivo imaging 法にて細胞分布を視覚的に評価・半定量評価を行い,脳組織,頚髄,胸髄,腰髄,肺,肝臓,腎に分け解析する。
②AD-MSC の投与後,損傷部の組織変化について神経組織の再生,髄腔内空洞形成,血管新生についてそれぞれ組織学的な評価を行う。
③AD-MSC の投与量を3パターンに分類し,運動機能の改善効果について比較検討を行い,至適投与量を検討する。

研究実績の概要

本研究では,脊髄損傷モデルに対して脂肪由来間葉系間質細胞(AD-MSCs)を髄腔内投与後,細胞分布動態の観察および脊髄再生・運動機能の解析を行っている。急性脊髄損傷(胸髄損傷)モデルに対し,腰椎部より髄腔内投与されたAD-MSCsは移植後経時的に脊柱管内に分布していることが,生体イメージング装置(IVIS)で観察された。比較として,経静脈投与されたAD-MSCsはすみやかに肺に集積し1時間以内に発光は消失した。実験結果は令和5年,6年度の国内学会で発表した(第38回日本整形外科学会基礎学術集会,第53回日本脊椎脊髄病学会学術集会)。尚,今回の実験の基盤となった,脂肪由来間葉系間質細胞移植
による重度脊髄損傷治療効果については,英語論文で発表した(Adipose-Derived Mesenchymal Stromal Cell Transplantation for Severe Spinal Cord Injury: Functional Improvement Supported by Angiogenesis and Neuroprotection. Cells. 2023)。

①ヌードマウス(KSN/Slc)を用いて,IHインパクターにて中等度脊髄損傷モデルを作成した②同マウスより脂肪組織を採取し,AD-MSCsの分離・培養を行った③フローサイトメトリー法によりAD-MSCsの表面抗原解析を行った④AD-MSCにDiR750でラベリングを行い,髄腔内投与し,生体イメージング(IVIS Imaging System)での分布観察を行った⑤ルシフェラーゼ発現マウス(FVB-Tg(CAG-luc,-GFP)L2G85ChcoJ)よりAD-MSCsを分離・培養し脊髄損傷モデルに対しビ静脈投与を行い,分布をIVIS Imaging Systemで観察した

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

IVIS Imaging Systemでの観察が可能となったことから,移植後ごく短時間の細胞動態が観察できるようになった。そのため,当初の髄腔内投与に加え,経静脈投与後の細胞分布の観察も加えて行っているため。

今後の研究の推進方策

投与細胞数の運動機能に対する効果解析,および神経再生についての組織学的評価を行う予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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