研究課題/領域番号 |
22K09363
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
藤井 宏真 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00625791)
|
研究分担者 |
岸 真五 医療法人徳洲会野崎徳洲会病院(附属研究所), 研究所, 連携研究員 (50790341)
塚本 真治 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (70646166)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 国際研究交流 / in vitro / 間葉系幹細胞 / ミトコンドリアトランスファー / ペルテス病 / ミトコンドリア |
研究開始時の研究の概要 |
ペルテス病は、小児期に生じる大腿骨頭壊死であり、結果として大腿骨頭の圧壊を生じ歩行困難となる。現行の治療は2年以上の歩行・運動制限を余儀なくされる免荷、長期間の装具着用、種々の手術が基本で、数十年治療方法に変化はなく、成長期の患児および家族に負担が大きい疾患である。これまで骨髄間葉系幹細胞(以下MSC)が周囲細胞に正常ミトコンドリアを移送することで障害の低減と再生の促進をもたらすことを実験的に見出しており、本研究は、小児ペルテス病に対しMSCを用いた新しい治療方法の可能性を検討し、早期治癒の実現、さらに大腿骨壊死部の確実な治癒と患児およびその家族の負担軽減に寄与することを目的とする。
|
研究実績の概要 |
昨年度の時点でMSC(骨髄間葉系幹細胞)を培養し、低酸素チャンバーを用いて12時間hypoxia刺激を行った結果、一定のBoosted MSC作成は可能となり、また最適な条件を同定した。さらにリコンビナントHMGB1たんぱく質を用いたBoosted MSCの作成も問題なく、これを用いて動物実験に応用していくこととし、ラット大腿骨骨頭壊死モデルの作成を行った。しかし、大腿骨頭壊死モデルを作成するものの適切な免荷が出来ずMSC投与時には骨頭の圧壊が進んでいる状態であった。これに対して免荷装具を作成しある程度圧壊を起こさずに実験に進むことが出来ている。 現段階では成熟ラットに対して骨頭壊死部に直接投与する方法を行っており、ある一定の効果が得られているが、静注ではコントロール群と比較して優位な成果が得られていない。また幼弱なラットに対する壊死部直接投与が困難で、こちらが課題となっている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
動物実験では、まだコントロール群と比較して優位な効果が得られておらず、最適な免荷方法、投与時期、投与方法を模索している段階である。
|
今後の研究の推進方策 |
Boosted MSCは作成可能で、骨頭壊死部への直接投与では一定の効果が得られている。 静注で効果が得られる投与量、時期などを今後検討していく予定。
|