研究課題/領域番号 |
22K09440
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
加藤 智幸 山形大学, 医学部, 非常勤講師 (40396560)
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研究分担者 |
内藤 整 山形大学, 医学部, 講師 (00431643)
櫻井 俊彦 山形大学, 医学部, 助教 (60534154)
土谷 順彦 山形大学, 医学部, 教授 (70282176)
武田 裕司 山形大学, 医学部, 准教授 (90302299)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | GPI-80 / 前立腺癌 / 重粒子治療 / 腫瘍免疫 / 重粒子線治療 / 泌尿器癌 |
研究開始時の研究の概要 |
革新的低侵襲癌治療法である重粒子線治療を行う腎細胞癌患者および前立腺癌患者の末梢血中におけるGPI-80を含む免疫パラメータ発現と免疫細胞機能の変化を解析し、治療効果との関連を評価する。さらに重粒子線治療における最適な患者選択および治療効果を予測するマーカーの確立と治療効果増強に関わる免疫学的パラメータを探索し、より効果的な重粒子線治療と免疫療法の併用による癌治療戦略の開発を目的とする。
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研究実績の概要 |
免疫チェックポイント阻害剤を用いた免疫療法は癌治療に目覚ましい発展をもたらしたが、その奏効率は未だ十分とは言えない。この背景には癌性炎症によって産生されたMyeloid-derived suppressor cells (MDSCs)による免疫抑制状態が密接に関わっていると考えられる。我々は成熟好中球マーカーであるGPI-80を用いて腎細胞癌患者の末梢血中に存在するMDSCs解析法を確立し、GPI-80が予後予測因子となり得ることを見出している。 一方、放射線治療においても効果発現に宿主の免疫能が重要な役割を持つことやMDSCsの関与が明らかとなってきている。本研究では革新的低侵襲癌治療法である重粒子線治療を行う腎細胞癌患者および前立腺癌患者の末梢血中におけるGPI-80を含む免疫パラメータ発現と免疫細胞機能の変化を解析し、治療効果との関連を評価することを目的に研究を実施している。 今後、これらの結果を応用する事で、重粒子線治療における最適な患者選択および治療効果を予測するマーカーを確立できると考えている。また、治療効果増強に関わる免疫学的パラメータを用いた、より効果的な重粒子線治療と免疫療法の併用による癌治療戦略の開発が可能になると考えている。 *GPI-80: glycosylphosphatidylinositol-anchored protein 80 kDの略称、好中球の分化成熟指標の1つ
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在、前立腺癌の重粒子線治療としてのエントリー数とて、236症例の解析を始めている。このうち、組織評価・重粒子線治療後の経過観察に至っている症例は、21症例である。この症例観察期間において、男性ホルモン除去治療により、好中球の分化成熟の低下が認められた。この低下の程度とその後の治療効果について、注視している。また、この臨床的変化を裏付けるため、マウスを用いた去勢実験を行ったところ、上記の臨床結果と同様に、好中球の分化成熟の低下が観察された。現在、この去勢時の好中球の特徴について検討している。
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今後の研究の推進方策 |
症例の蓄積と統計学的な解析を行う予定。
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