研究課題/領域番号 |
22K09445
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
沖中 勇輝 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90780718)
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研究分担者 |
河内 明宏 滋賀医科大学, 医学部, 客員教授 (90240952)
影山 進 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50378452)
窪田 成寿 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80759118)
永澤 誠之 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30750525)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 癌悪液質 / 悪液質 / 癌 |
研究開始時の研究の概要 |
癌悪液質は進行がん患者の多数が至り、QOL・予後に大きく関わる重要な臨床的課題である。しかし病態・引き起こす機序の理解は不十分であり、治療法も有効性のあるものは乏しい。これには癌悪液質という病態が多岐にわたる要因に由来することが関連するものと考えられる。これまで代謝異常の是正や筋萎縮の改善ということをターゲットに種々の治療が試みられてきたが、確実な治療法は存在していない。そこで我々は今回、悪液質が中枢での炎症を引き起こすという新たな視点より、新規メカニズムの同定・治療法を開発することを目指す。
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研究実績の概要 |
悪液質は進行がん患者の多数が至り、QOL・予後に大きく関わる重要な臨床的課題である。しかし病態・引き起こす機序の理解は不十分であり、治療法も有効性のあるものは乏しい。これには癌悪液質という病態が多岐にわたる要因に由来することが関連するものと考えられる。これまで代謝異常の是正や筋萎縮の改善 ということをターゲットに種々の治療が試みられてきたが、確実な治療法は存在していない。そこで我々は今回、悪液質が中枢での炎症を引き起こすという新たな視点より、新規メカニズムの同定・治療法を開発することを目指す。まず従来より悪液質モデルとして我々が用いている、免疫不全マウスにヒト繊維芽肉腫細胞 (HT1080)を移植したモデルに関して詳細に中枢の評価を行った。遺伝子発現において一部のサイトカインにおいて変動を認めるも、多くはこれまでの脳内炎症の報告とは異なり変動を認めなかった。免疫染色において、より詳細に脳内炎症に関わる各種細胞の分布、形態の変化の確認を行ったが、非癌モデルにおける 脳内炎症で認められる変化は認めなかった。このことより癌悪液質において、これまでの非癌モデルにおける脳内炎症の機序とは異なる変化をきたしているものと考えている。その一方で他の中枢性疾患モデルで認める分子・細胞レベルの変化が起こっていることを見出した。こちらの変化について、より詳細に検討を行うと、脳内での遺伝子発現レベルでは他の中枢性疾患と同様の変化を認めるも、免疫染色による観察での分布においては異なることを見出した。このことは、他の中枢性疾患と比して悪液質患者でも類似の症状は認めるも、悪液質特有の機序が関与している可能性を示唆しているものと考えている。現在この上流および周辺の分子についての遺伝子発現の変化に関して検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初、癌悪液質モデルにおいてもはこれまでの脳内炎症の報告と同様の変化を来しているものと考えていた。しかしながら一部は同様の変化を来す一方で、一部は異なる中枢レベルの変化を来していることがわかった。一方で他の中枢性疾患で認める分子・細胞レベルの変化が悪液質モデルにおいても起こることが同定できている。一方その分子に関して遺伝子発現は同様のパターンを認めるも、免疫染色による観察で、その分布は異なることがわかった。現在その上流・周辺の分子の変化について検討を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
上述の通り癌悪液質における中枢での変化は非癌モデルにおける脳内炎症の機序とは異なるものと考えている。一方で現在、悪液質特有の分子・細胞レベルでの変化も同定できており、詳細に中枢での変化を来す機序の同定を行っていく。現在、他の中枢性疾患との類似点・相違点もわかってきており、その周辺の変化について検討を進めていく。
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