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尿細菌叢ゲノムの多様性からみた夜尿症の病態解明と遺伝子診断法・抗菌薬療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K09460
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

西崎 直人  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (30561435)

研究分担者 切替 照雄  順天堂大学, 医学部, 特任教授 (50192563)
渡辺 心  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (80220888)
岡崎 任晴  順天堂大学, 医学部, 教授 (30265988)
遠矢 真理  国立医薬品食品衛生研究所, 食品衛生管理部, 主任研究官 (20804694)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード夜尿症 / ウロマイクロバイオーム / 小児 / 尿路感染症 / 自律神経 / 心拍変動
研究開始時の研究の概要

夜尿症は,患児の自尊心を低下させ健全な精神発育を阻害する重要な疾患である.しかし夜尿を生じる真のメカニズムは不明であり,病態解明および新規の診断法・治療法の確立は喫緊の課題である.申請者らは、夜尿の原因は慢性尿路感染症であるとの仮説を実証するために,先行研究として健常児には尿中細菌叢が存在すること,これらが多様性に富むこと,さらに夜尿症患児の尿中細菌叢には特異的な3種類の細菌属が存在することを発見した.本研究では,これらの3種類の細菌属に含まれる菌種を特定し,細菌検査法および遺伝子診断法を開発する.夜尿症の治療法として,特定の菌種を標的とする抗菌薬療法が有効かどうかを臨床研究で明らかにする.

研究実績の概要

小児の夜尿と細菌感染による慢性尿路感染症の関連を明らかにすることを目的として、前年度よりも夜尿症患者群、およびコントロール群ともに対象者数を増やし、検証した。
夜尿症患者群25例の尿検体、および夜尿のないコントロール群17例の尿検体について細菌特異的な16S rRNA V3-V4領域を増幅しNGSを用い、Propionimicrobium lymphophilumが夜尿症の原因となる微生物の候補として挙がった。
PT-PCRにより尿中P. lymphophilumの割合は夜尿症のある児に有意に高く、さらに重症夜尿症の患者ほど、検出率が高かった。
さらに同菌を選択培地を用いて同定することに成功し抗菌薬感受性も検証できた。
同菌の自律神経系に与える影響を調査するために、夜尿症患者群およびコントロール群に対し、ウエアラブル心電計で睡眠中の交感神経・副交感神経バランスを反映する心拍変動のモニタリングを試みた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

夜尿症の成因は、尿中P. lymphophilumによる尿路感染症であることRT-PCRによる診断によって示した。同菌を培養し、抗菌薬感受性も確認できた。しかし、抗菌薬治療によって夜尿が改善するかどうかの介入臨床試験の遂行までは達成できていない。

今後の研究の推進方策

夜尿症患者群の尿中からPropionimicrobium属が高率に検出されている。
同菌の存在によって生じる「膀胱ー脳連関」の作用により、夜尿症患者群では「尿意覚醒が出来ない」という神経学的な作用がもたらす影響を探求する必要性がある。
夜尿症患者群とコントロール群の両群にウエアラブル心拍計を装着し、就寝中の自律神経バランスがどのようになっていて、覚醒困難を生じさせているのかの検証を引き続き行う。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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