研究課題/領域番号 |
22K09471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
岩本 秀人 鳥取大学, 医学部, プロジェクト研究員 (80621010)
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研究分担者 |
尾崎 充彦 鳥取大学, 医学部, 准教授 (40325006)
武中 篤 鳥取大学, 医学部, 教授 (50368669)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 腎細胞癌 / 術後補助化学療法 / 早期再発 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 術後補助薬物療法 / microRNA / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルスの感染拡大でがん検診率が低下し、腎癌のように大半が無症状で発見される癌種では、進行した状態で発見される割合の増加が懸念される。一方で、再発高リスク症例に対する術後補助療法としての免疫チェックポイント阻害薬の認可が確実視されているが、再発高リスクの定義はなく、至適な患者選択は困難である。microRNAは様々な細胞生物学的プロセスを制御しており、その発現異常が癌の発生や進展に関与していることが多くの癌種で報告されている。本申請は、腎癌の再発高リスクマーカーとしてのmicroRNAを同定し、「腎癌術後補助療法の適応に資する至適な患者選別」の新たな指標を提示することを目標とする。
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研究実績の概要 |
近年、腎細胞癌の手術症例の多くは、腫瘍径が7cm以下のT1症例であり、その中の多くは腎部分切除術を施行されている。腎部分切除後の5年非再発率は95%程度とされており、決して多くない。本研究では、再発症例を早期再発群(術後5年以内の再発群)と再発なし群(術後5年以上再発を認めなかった群)に分けて解析を行うことを計画している。当院では、年間約50例の腎悪性腫瘍手術(腎摘除術および腎部分切除術)を実施しているが、本研究を開始した2022年度から現在までに再発を認めた症例は10例に満たない。つまり、さらに長期間のフォローと症例の追加により、早期再発群の症例数の蓄積が必要である。現在も手術で摘除した組織から腫瘍部と正常部を採取し、凍結保存を継続しており、解析に値する症例数が蓄積した場合は、速やかに解析を開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当院では年間約25例のロボット支援腎部分切除術を、約20例の鏡視下腎摘除術を実施しており、現在も症例数を追加している。しかし、腎癌に対する根治手術後の再発率は約5~20%(病期にもよるが)程度と多くないため、解析対象となる早期再発例の蓄積には数年単位の時間を要する。
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今後の研究の推進方策 |
解析を開始するには、早期再発群(術後5年以内の再発群)が最低でも30例を超える必要があるため、引き続き手術症例の蓄積と組織採取を継続していく。
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