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神経内分泌細胞分化前立腺癌における脂質代謝を介した増殖メカニズムの基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K09493
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関群馬大学

研究代表者

関根 芳岳  群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (00516370)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード前立腺癌 / 前立腺癌神経内分泌 / 脂質代謝 / 前立腺癌神経内分泌分 / 神経内分泌分化 / 脂質 / スタチン
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、脂質代謝に関する薬剤による、NEPCに対する新たな治療戦略の開発である。我々は、前立腺癌と脂質との関係について、2004年より研究を行っており、今回、データベース解析から、NEPCでは脂質代謝関連の遺伝子が増えていることが示唆された。これらの遺伝子の発現上昇により、細胞内のコレステロール代謝が増加し、癌の進展をもたらしている可能性があり、治療対象となるメカニズムになりうるものと思われる。脂質代謝をターゲットとした薬剤による、NEPCに対する抗腫瘍効果の検討は、これまで行われておらず、脂質代謝からの治療アプローチを考えた点は独自性があるものと考えらえる。

研究実績の概要

前立腺癌細胞株であるC4-2Bをエンザル タミド耐性とするため、エンザルタミドの量を徐々に増やしながら、C4-2Bの培養をおこなったが、エンザルタミド耐性となる10μmol/Lに、なかなか到達しなかった。そこで、C4-2Bをアンドロゲン除去環境で長期培養することで、神経内分泌細胞株化することも報告されており、こちらの方法での神経内分泌前立腺癌細胞株の樹立も開始したところ、アンドロゲン除去環境でも増殖が可能なC4-2b(C4-2b-LA)の細胞株を樹立できた。そこで、これまで当教室で樹立したアンドロゲン除去環境でも増殖が可能なLNCaP(LNCaP-LA)、神経内分泌前立腺癌細胞株であるNCI-H660ともに、神経内分泌細胞株のマーカーの一つであるBrn2の蛋白発現をウェスタンブロッティングにて評価したところ、NCI-H660では非常に高発現を認め、また、LNCaP-LAでもその発現を検出できたが、C4-2b-LAでは、その発現をほとんど認めかった。次に、Brn2の発現を認めた細胞株において、スタチンによる増殖抑制効果を評価したところ、ともにスタチン(simvastatin 10μM)による細胞増殖抑制効果を認めた。そこで、NCI-H660におけるスタチン投与前後の脂質代謝関連のmRNA変化を評価したところ、LDL受容体の発現は大きな変化は認めなかったが、ABCA1やABCG1の発現上昇、およびスタチンによる発現変化は認めなかったが、LDL受容体の分解促進効果のあるPCSK1の発現が、LNCaPと比較し、非常に多いことなどが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

神経内分泌前立腺癌細胞株の樹立に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

NCI-H660のスタチン投与後の網羅的な遺伝子発現解析などを行っていく予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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