研究課題/領域番号 |
22K09519
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
吉良 聡 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (10530115)
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研究分担者 |
澤田 智史 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (70402055)
三井 貴彦 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (90421966)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 泌尿器 / 過活動膀胱 / 伸展受容器 |
研究開始時の研究の概要 |
過活動膀胱(OAB)は、高齢化により患者数は急激な増加が予想される。治療薬は抗コリン薬とβ3受容体作動薬が用いられるが、有効性や副作用の点から必ずしも満足のいくものではなく、難治性となる場合も珍しくない。この難治性発症メカニズムの一因に、尿路上皮を介した尿意知覚・情報伝達機構の異常(Hypersensitivity)が想定されている。そこで、尿路上皮を介した尿意(情報)伝達経路の異常に対し、メタボロミクス解析を用いて尿中情報伝達物質を網羅的に探索し、同時に尿中膀胱上皮細胞上に発現する物質関連受容体を探索することで、難治性過活動膀胱に対する新たな診断・治療標的/バイオマーカーを探求したいと考えている。
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研究実績の概要 |
過活動膀胱は、『尿意切迫感を必須症状とし、夜間頻尿と頻尿を伴う症状症候群』と定義され、下部尿路症状の中でも、最も生活の質を落とすものの1つであり、高齢化により患者数は急激な増加が予想される。現在治療薬は抗コリン薬とβ3受容体作動薬が用いられるが、有効性や副作用の点から必ずしも満足のいくものではなく、難治性(難治性過活動膀胱:本邦における過活動膀胱ガイドライン上、過活動膀胱の行動療法・薬物療法を3か月以上行っても、症状の改善を認めない方と定義されている。)となる場合も珍しくない。この難治性発症メカニズムの一因に、尿路上皮を介した尿意知覚・情報伝達機構の異常(Hypersensitivity)の関連が示唆されている。そこで、我々は尿路上皮を介した尿意(情報)伝達経路の異常に対し、メタボロミクス解析を用いて尿中情報伝達物質を網羅的に探索し、同時に尿中膀胱上皮細胞上に発現する物質関連受容体を探索することで、難治性過活動膀胱に対する新たな診断・治療標的/バイオマーカーを探求したいと考えている。前年度から引き続き、対象症例をリクルートし、検体を収集している。現在目標としている検体数までは到達していないため、今後も症例リクルート並びに検体収集を続けていく。また、収集した検体は順次解析を行っていきデータベース構築を行っていく。並行して、周辺医療機関やクリニックに再度依頼をし、対象症例のリクルートを促進して、データ蓄積を行いたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の肝である対象症例(難治性過活動膀胱:本邦における過活動膀胱ガイドライン上、過活動膀胱の行動療法・薬物療法を3か月以上行っても、症状の改善を認めない方と定義されている。)のリクルート並びに検体収集が、想定通りに進んでいないためやや遅れていると判断している。今後は、周辺医療機関やクリニックに再度当研究実施に関する周知並びに当該症例紹介(難治性過活動膀胱の診断には、3か月以上の時間を要するため、今後は治療前の過活動膀胱患者に対し、本研究への周知を行い、潜在的な症例や取りこぼしの無いように取り組んでいく)の依頼をし、症例リクルートを促進していきたい。
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今後の研究の推進方策 |
これまで通り、対象症例(難治性過活動膀胱:本邦における過活動膀胱ガイドライン上、過活動膀胱の行動療法・薬物療法を3か月以上行っても、症状の改善を認めない方と定義されている。)のリクルートと並びに検体収集を進めて行く。対象症例の基準が、標準治療(行動療法・薬物療法)から3か月以上症状の改善を認めない方であるため、まずは過活動膀胱の治療前に、本研究に関する案内を行い、広く周知してリクルートに漏れがないように対応していこうと考えている。 今後は、周辺医療機関やクリニックに再度当研究実施に関する周知並びに当該症例紹介の依頼をし、症例リクルートを促進していきたい。また、集めた検体を順次解析にかけていき、解析結果をデータとしてまとめ、検討できるようにデータベース構築を行っていく。
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