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性分化疾患モデルマウスを用いた生殖器分化機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K09538
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関愛知学院大学

研究代表者

前川 眞見子  愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (20181571)

研究分担者 池田 やよい  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (00202903)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードコンディショナルノックアウトマウス / SF-1 / Nr5a1 / ミュラー管遺存症候群 / Steroidogenic factor-1 / 性分化疾患 / 生殖器 / 疾患モデルマウス
研究開始時の研究の概要

哺乳類の性分化は多くの因子が関わる複雑なメカニズムによる。本研究は、オスがメス化する、あるいはオスメス両方の生殖器官を持つ、という性分化疾患モデルマウスを用いた研究で、生殖腺を始めとする生殖器の分化・発達の過程を形態的に観察し、種々の遺伝子・タンパク質の発現を調べることにより、生殖器の分化機構の解明を目指す。本研究の波及効果として、ヒトにおける性分化疾患や不妊症などの発症機序の理解に結びつくことが期待される。

研究実績の概要

前年度に引き続き、SF-1(Steroidogenic Factor 1;別名Nr5a1; Ad4BP)のコンディショナルノックアウト(cKO)マウス(Sox9:Cre; SF-1flox/flox)のオスに見られる生殖器異常について解析を行なった。cKOオスは、オスの生殖器である精管、精巣上体に加え、メスの生殖器である子宮や腟が存在する。cKOオスの内性器は多量の脂肪に包まれ、腹腔下部に存在した。cKOオスマウスを4%PFAで灌流固定後、内性器を取り出してパラフィン切片を作成し、組織学的に観察した。cKOオスに存在する腟・子宮は、個体差が見られたものの、全般的に上皮や筋層の発達が対照メスに比べてかなり悪かった。例外的にcKOオスで腟の発達した個体が見られ、腟の内腔には剥離した上皮の角質層が充満していた。この個体では腟口が閉鎖していたと考えられる。cKOオスの生殖腺は、対照メスの卵巣に比べてかなり小さかった。オスのマーカーであるSox9とメスのマーカーであるFoxl2を用いてcKOオスの生殖腺を免疫蛍光二重染色したところ、Sox9陽性細胞とFoxl2陽性細胞が同一の生殖腺に存在した。また各陽性細胞の数や分布は個体ごとに異なっていた。以上の結果から、cKOオスではSF-1がある程度発現し、その量の違いが個体の表現型の差異をもたらすと推測された。SF-1 cKOオスの多様な表現型は、性疾患モデルマウスとして有用であると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

cKOおよびKOマウスの作成・維持について困難な点があり、実験に必要な数を得るために予想より時間がかかり、やや遅れ気味である。

今後の研究の推進方策

腟、子宮の発達に関係するとされるestrogen receptor αなど、cKOオスの腟、子宮についてその発現を調べる。また、生殖器分化におけるSF-1の役割を考察するため、コンベンショナルKOマウスとの比較、解析を続ける。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Nr5a1コンディショナルノックアウトマウス生殖器の組織学的解析2024

    • 著者名/発表者名
      前川眞見子、田上文子、永井亜希子、池田やよい
    • 学会等名
      第129回日本解剖学会総会・全国学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Nr5a1(SF-1)がオスマウス生殖器に及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      前川眞見子、田上文子、永井亜希子、池田やよい
    • 学会等名
      日本アンドロロジー学会 第42回学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Nr5a1(SF-1)が生殖器の発生および形態に及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      前川眞見子、田上文子、永井亜希子、池田やよい
    • 学会等名
      第128回日本解剖学会総会・全国学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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