研究課題/領域番号 |
22K09550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
山田 有紀 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20588537)
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研究分担者 |
三宅 龍太 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (20866008)
山中 彰一郎 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (30866009)
小林 浩 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (40178330)
川口 龍二 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50382289)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | TFPI2 / 卵巣癌 / がん関連血栓症 |
研究開始時の研究の概要 |
この研究では卵巣がん患者の血液、腫瘍組織、腫瘍内容液におけるTFPI(TFPI-1、TFPI-2)および凝固因子(TF、FVIIa、FV)の測定を行い、がん関連血栓症(CAT)に関する臨床データ(下肢静脈エコーによる血栓の有無)と比較検討する。腫瘍そのものでの発現(組織・腫瘍内容液)と血液中の発現に相関があるかどうか、TFの発現量との関係を調べることで、TFPIが血栓を抑制する方向に働いているか、促進する方向に働いているかを検討する。 がん関連血栓症におけるTFPIの役割が明らかとなれば、がん関連血栓症の治療につながる可能性がある。
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研究実績の概要 |
当科ではこれまでに卵巣チョコレート嚢胞とその癌化に関して研究をおこなっており、術前の血清サンプル、手術時に採取した腫瘍内容液を保管している。卵巣癌と卵巣チョコレート嚢胞の腫瘍内容液、血液のTFPI2値をそれぞれ測定したところ、血清値と腫瘍内容液の値に相関は見られなかった。卵巣チョコレート嚢胞においては、血清はほとんど上昇しないが腫瘍内容液では高値となる症例があった。卵巣癌においては、血清と同じく卵巣明細癌の腫瘍内容液でTFPI2値が高い傾向にあった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでに保存していた血清と腫瘍内容液の測定は終了した。また前向きのサンプル収集と保管も行えており、これらを測定する準備ができている。
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今後の研究の推進方策 |
腫瘍内容液と血清がペアとなっている症例に関しては、今後免疫染色を実施する予定である。 また前向きにサンプルを収集しており、卵巣癌症例すべての血清・血漿を保管しており、これらを用いて今後組織因子と他の凝固因子に関しても測定を行い、血栓症との関連を調べる予定である。
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