研究課題/領域番号 |
22K09554
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
長阪 一憲 帝京大学, 医学部, 教授 (30624233)
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研究分担者 |
Kim SooHyeon 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (80709189)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 循環がん細胞 / 血液循環がん細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
癌患者の血液や腹水といった体液中に浮遊するクラスター細胞の機能に焦点を当て、血行性、リンパ行性、播種といった、様々な再発形態を示す婦人科癌の転移メカニズムを解明することを目的とする。本研究では、① 癌患者の血液や腹水からクラスター細胞を分離し、② マイクロ流体デバイスを用いた同時並列的な各クラスター細胞の分子プロファイリングを行う。各クラスター細胞の分子プロファイリングは早期転移診断に応用できる可能性がある。③ 各クラスター細胞の初代培養法を確立し、④ クラスター細胞内外のシグナル系路を解明することで、婦人科領域における癌種ごとの特異的な転移メカニズム全容を解明することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、子宮頸癌組織中および卵巣癌の腹水中の細胞集団の中で、抗癌剤や放射線に対する強い抵抗性を持つ細胞や、癌の転移に対しても重要な役割を果たしているとされる少数しか存在しない癌幹細胞を同定し、幹細胞の維持や分化の調整を行うとされる血管内皮細胞といった不均一な細胞集団で構成される微小環境(幹細胞ニッチ)の制御機構の解明をを目指している。 今年度は研究同意の得られた患者より血液を採取し、血液中の循環がん細胞を同定することに目指した。血中CTC濃度を正確にモニタリングすることで早期診断や予後予測だけでなく、治療方針の決定に役立つ可能性がある。現在、国内外でCTC検出に上皮マーカーであるEpCAMが用いられているが、上皮間葉転換された細胞が検出できない可能性がある。本研究ではCTCを効率よく検出する方法も確立を目指し、また研究室内で培養化を行うことに成功している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
患者血液中よりCTCの同定、および分離培養化ができている。今後は分子生物学的な研究を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
CTCの臨床的意義を見出し、新たな早期診断薬としての確立、新規バイオマーカーの同定を目指していく。
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