研究分担者 |
三宅 龍太 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20866008)
市川 麻祐子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30833678)
竹田 善紀 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (50825239)
赤坂 珠理晃 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90526724)
本村 健一郎 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 免疫アレルギー・感染研究部, 研究員 (00724329)
柴田 英治 獨協医科大学, 医学部, 教授 (90419838)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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研究実績の概要 |
妊娠高血圧腎症(Preeclampsia、PE)の妊娠初期の胎盤着床不全を主な原因とする。児には胎児発育不全(FGR)や常位胎盤早期剥離から胎児死亡や脳性麻痺発症の主な原因となり、母体に対しては脳卒中や子癇発作による死亡や障害、生涯にわたる腎不全や高血圧・心血管障害(CVD)をもたらす。発症予知・予防に関する研究が進められているが、一旦発症してしまうと児の生命を賭けた人工早産以外に治療法がなく、苦慮する。我々はこれまで不全絨毛細胞や被刺激脂肪組織が発現する劇的な炎症惹起因子Danger SignalがPE病態に強く関連することを、これまでの多くの症例を用いた検討から明らかにしてきた。本研究ではその 抑制療法を治療のターゲットに置く。PEにおいて炎症を抑制できるかどうかが現在のところ妊娠期間を延長させ、児の予後と母体のダメージを同時に改善できる唯一の鍵と考えられるからである。基礎的研究や患者由来検体を用いてPEにおけるDanger Signal抑制療法を開発し、新たな臨床応用を行うことを目指している。 本年度の研究成果としてはより基礎的な手法への参加(Lin Y, Banno K, Gil CH, Myslinski J, Hato T, Shelley WC, Gao H, Xuei X, Liu Y, Basile DP, Yoshimoto M, Prasain N, Tarnawsky SP, Adams RH, Naruse K, Yoshida J, Murphy MP, Horie K, Yoder MC. Origin, prospective identification, and function of circulating endothelial colony-forming cells in mice and humans. JCI Insight. 2023;Motomura K, Morita H, Naruse K, Saito H, Matsumoto K. Implication of viruses in the etiology of preeclampsia. Am J Reprod Immunol. 2024)により活路を見出そうとしている。
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