研究課題/領域番号 |
22K09602
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
利部 正裕 岩手医科大学, 医学部, 特任准教授 (30382609)
|
研究分担者 |
板持 広明 岩手医科大学, 医学部, 教授 (20314601)
馬場 長 岩手医科大学, 医学部, 教授 (60508240)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 腫瘍溶解性ヘルペスウイルス / 腫瘍免疫 / ウイルス療法 / 子宮癌肉腫 / 腫瘍浸潤リンパ球 / 腫瘍溶解性ウイルス |
研究開始時の研究の概要 |
子宮癌肉腫は治療抵抗性が高く最も予後不良な婦人科悪性腫瘍の一つである。本研究は、子宮癌肉腫における免疫逃避に着目し、腫瘍溶解性ヘルペスウイルス(oncolytic HSV)を用いた免疫逃避改善を誘導する新規治療法開発を目的とする子宮癌肉腫に対する基礎研究である。 当該申請課題では研究期間内に、oncolytic HSVによりin vitroにおける子宮癌肉腫培養細胞株でのPD-L1発現とMHC class I発現低下改善を確認する。さらにin vivoにおいてoncolytic HSVによる抗腫瘍効果を検証し、臨床応用に向けての基礎データを収集する。
|
研究実績の概要 |
本研究は、子宮癌肉腫における免疫逃避に着目し、腫瘍溶解性ヘルペスウイルス(oncolytic HSV)を用いて免疫逃避改善を目指し、免疫チェックポイント阻害薬不応性の子宮癌肉腫に対する新規治療法開発を目的とする基礎研究である。癌肉腫の培養細胞株を使用す前に、実験系が確立されている子宮頸癌培養細胞株TC-1を使用して、既存の化学療法とoncolytic HSVとの併用療法をマウスで検証を行った。その結果、イリノテカン、エトポシドおよび5-FUとoncolytic HSVとの併用療法では相乗効果は認めなかった。しかしながら、シスプラチンおよびシクロホスファミドでは相乗効果を認め、腫瘍浸潤性リ ンパ球が増加することを示した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
現在までは、これまで継続的に使用してきたTC-1細胞を使用した子宮頸がんモデルでの検証は進んでいるが、子宮癌肉腫培養細胞株を使用した研究に関してはデータの再現性が乏しく遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は子宮癌肉腫2株:TU-ECS-1とEMTOKAを用いたin vivoの実験を速やかに開始する。またそれと並行して、BALB/cSlc-nu/+マウス使用した担癌マウス治療モデルでの抗腫瘍効果の検証を行う。また、免疫チェックポイント阻害薬:抗CTLA4抗体との併用モデルとシクロホスファミドとの併用モデルの検証を行う。
|