研究課題/領域番号 |
22K09617
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
池田 智明 三重大学, 医学系研究科, 教授 (80202894)
|
研究分担者 |
田中 博明 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (30727996)
田中 佳世 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60812310)
真木 晋太郎 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (90794371)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 胎児発育不全 / PDE5阻害薬 / 新生児肺高血圧 |
研究開始時の研究の概要 |
われわれはその一つであるタダラフィルを採用してiFGRに対する有効性と安全性を探索的臨床試験 (第IIa相) で確認している.しかし,シルデナフィルを用いた先行研究では出生後の新生児に肺高血圧に関連した死亡例が増加したため,タダラフィルの胎児新生児に対する安全性をあらためて確認する必要に迫られている.そこで本研究では,ラットiFGRモデルを用いた動物実験で,タダラフィルとシルデナフィルが胎仔新生仔の肺血管に及ぼす影響を解析してその相違点を明らかにする.本研究は検証的臨床試験 (第IIb相) を安全に継続するための橋渡し的基礎研究に位置づけられる.
|
研究実績の概要 |
子宮内で胎児の成長が停滞する虚血性胎児発育不全 (ischemic fetal growth restriction, iFGR) に対する新規治療法としてホスホジエステラーゼ5阻害薬の母体投与が近年注目されている.われわれはその一つであるタダラフィルを採用してiFGRに対する有効性と安全性を探索的臨床試験 (第IIa相) で確認している.しかし,シルデナフィルを用いた先行研究では出生後の新生児に肺高血圧に関連した死亡例が増加したため,タダラフィルの胎児新生児に対する安全性をあらためて確認する必要に迫られている.そこで本研究では,ラットiFGRモデルを用いた動物実験で,タダラフィルとシルデナフィルが胎仔新生仔の肺血管に及ぼす影響を解析してその相違点を明らかにする.本研究は検証的臨床試験 (第IIb相) を安全に継続するための橋渡し的基礎研究に位置づけられる. 治療モデル確立後に産仔を麻酔・気管挿管し肺を摘出した。肺を摘出する際は、気道内圧を一定とし4%パラホルムアルデヒドで固定した。固定した組織はパラフィン包埋したのちに薄切し、血管平滑筋の評価としてαSMAの免疫化学染色を行った。正常な肺毛細血管には平滑筋の肥厚は認めないが、肺高血圧を呈する場合は肺毛細血管に平滑筋を認める。タダラフィル投与産仔では、平滑筋を認めないのに対し、シルデナフィル産仔では平滑筋の肥厚を認めた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
治療モデルの確立ならびに産仔の気管挿管・等圧固定等の確立に時間を要したため、当初の予定より実験計画がやや遅れている。そのため、今後も継続し検討を行う。
|
今後の研究の推進方策 |
仔数を増やし、新生児肺における肺毛細血管の平滑筋肥厚の有無について検討する予定である。
|