配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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研究実績の概要 |
【目的】これまでの臨床的知見から、子宮体癌担癌状態では着床が成立しないことが知られているが、そのメカニズムは不明である。そこで、正常子宮内膜細胞の代替としてヒト子宮体癌由来培養細胞株のリプログラミング細胞を作製し、DNAメチル化、遺伝子発現変化および着床能変化を解析することで子宮体癌における着床阻止メカニズムの探索を目的とした。 【方法】山中4因子を用いて2種のヒト子宮体癌由来細胞株よりリプログラミング細胞(Reprogrammed-Cancer cells, RC細胞)を作製した。DNAのメチル化をビーズアレイを用いて解析し、親株とRC細胞間で有意にメチル化率に差が見られたCpGサイトについてパスウェイ解析を行った。また、ヒト絨毛癌細胞スフェロイドを胚に見立てたin vitro着床試験を行い、親株とRC細胞間での着床能変化や着床関連遺伝子発現を解析した。 【結果】アレイ解析の結果、親株とRC株間で3.7%(31,511/860,091 cite)のCpGサイトに有意なメチル化率の差を認めた(P<0.05)。同定されたDMP(Differential Methylated Position)の多くがRC株で低メチル化であった。RC株で低メチル化を示したDMPは、TSS1500-shoreに多く分布していた。また、KEGGエンリッチメント解析の結果、着床時に重要な役割を果たすCalcium signaling pathwayが同定された。同パスウェイに含まれるCREB, COX-2, HOXA10, LIF遺伝子の発現を解析したところ、RC株でのみ着床刺激後にpCREB, COX-2, LIF遺伝子発現賀上昇した。 【考察】RC株におけるIn vitro着床能亢進の一因としてp-CREB, COX-2, LIFの発現上昇の可能性が示唆された。
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