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血清miRNAを用いた新たな卵巣がん診療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 22K09654
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関藤田医科大学

研究代表者

川原 莉奈  藤田医科大学, 医学部, 助教 (50767332)

研究分担者 藤井 多久磨  藤田医科大学, 医学部, 教授 (10218969)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード卵巣がん / miRNA / 腫瘍マーカー / 卵巣癌 / バイオマーカー / ターゲット遺伝子
研究開始時の研究の概要

卵巣がんは1年間で、世界で31万人が罹患し20万人が死亡しており、婦人科がんの中で最も頻度の高いがんである。早期発見が予後を改善する唯一の方法となるが、既存の腫瘍マーカー、超音波検査などはスクリーニング手法として有用であるとは言い難い。本課題では卵巣がんの早期スクリーニングに有用なmiRNAを血清中から同定し、候補となるmiRNAが制御している分子を分析し、臨床予後との相関を解析する。また標的分子について、治療薬剤ターゲットの候補となるか否かを解析すると同時に、既存の抗がん剤に対し抵抗性を示す細胞に対し、既存の抗がん剤との組み合わせによる相乗効果について検討する。

研究実績の概要

上皮性卵巣がん(EOC)患者の診断にはCA125が感度の点から血清腫瘍マーカーとして有用である。しかしながら、CA125は良性腫瘍でも異常値を示すことがあり、その特異度が問題となる。そこで、本課題では特異度向上のため血清miRNAを含めて検討し、良性腫瘍との鑑別を含めて、診断精度が向上するか否かを検討した。EOC患者、良性卵巣腫瘍患者、対照として健康な女性の血清を用い、miRNAの発現量は、リアルタイムRT-PCRにより定量化した。
疾患の検出性能は、統計的に解析した。コントロール群およびEOCにおいて、miR-200c-3pおよび-6134はコントロールと比較して有意に発現が上昇し、ROC曲線を用いたAUCではそれぞれ0.693および0.818であった。2つのmiRNAをCA125と組み合わせることで、AUCが0.907となり、高い診断精度を得ることができた。EOCにおけるmiR-200c-3p、-6134、CA125の発現量は良性卵巣腫瘍と比較して有意に上昇し、ROCではAUCがそれぞれ0.848、0.933、0.811となった。2つのmiRNAとCA125の組み合わせにより、AUCが0.952となり、高い診断精度を得ることができた。
2つのmiRNA(miR-200c-3pおよび-6134)は、EOCの診断バイオマーカーとなる可能性があり、さらにCA125と組み合わせることで、良性卵巣腫瘍とEOCを区別するのに有用な可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 当施設での経験に基づく卵巣癌初回ニラパリブ維持療法の早期有害事象発現に関する臨床的背景の検討2022

    • 著者名/発表者名
      鍋谷 望、野村弘行、市川亮子、川原莉奈、髙田恭平、大脇晶子、伊藤真友子、仲村 勝、西澤春紀、藤井多久磨
    • 雑誌名

      東海産科婦人科学会雑誌

      巻: 59 ページ: 65-70

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 血清中miRNAとCA-125による卵巣癌診断2022

    • 著者名/発表者名
      川原莉奈、三谷武司、伊藤真友子、野村弘行、藤井多久磨
    • 学会等名
      第60回日本癌治療学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2023-12-25  

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