研究課題/領域番号 |
22K09689
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
金子 富美恵 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40328414)
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研究分担者 |
河野 正充 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (20511570)
高原 幹 旭川医科大学, 医学部, 教授 (50322904)
保富 宗城 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (90336892)
藤代 拓 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (40934807)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 扁桃病巣疾患 / 口腔常在菌叢 / 単一細胞解析 / 口蓋扁桃摘出術 |
研究開始時の研究の概要 |
扁桃病巣疾患とは、扁桃が原病巣となり扁桃から離れた臓器に反応性の器質的または機能的傷害を引き起こし、治療として口蓋扁桃摘出術が極めて有効である疾患群で、掌蹠膿疱症、IgA腎症などが含まれる。起因として扁桃における常在菌に対する免疫寛容の破綻による過剰免疫応答が挙げられており、扁桃関連自己免疫・炎症疾患症候群 (tonsil induced autoimmune/inflammatory syndrome:TIAS) として提唱されている。扁桃病巣疾患における口腔常在菌に対し過剰な免疫応答を示す扁桃リンパ球を単一細胞解析により同定し、病態への関与の解明、口蓋扁桃摘出術の有効性を明らかにする。
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研究実績の概要 |
扁桃病巣疾患、すなわち扁桃が原病巣となり遠隔臓器に反応性の器質的または機能的傷害を引き起こす疾患群には、掌蹠膿疱症(PPP)、IgA腎症(IgAN)などが含まれる。起因として扁桃における常在菌に対する免疫寛容の破綻による過剰免疫応答 が挙げられており、扁桃関連自己免疫・炎症疾患症候群(tonsilinduced autoimmune/inflammatory syndrome: TIAS)として提唱されており、その治療として口蓋扁桃摘出術が有効である。本研究では、扁桃病巣疾患の治療目的に摘出された口蓋扁桃における、口腔常在菌に対し過剰な免疫応答を示す扁桃リンパ球を、単一細胞解析(single-cell RNA sequencing: scRNA-seq)、網羅的遺伝子発現解析(bulk RNA-seq)により同定することで、病態への関与の解明、口蓋扁桃摘出術の有効性を明らかにする。 令和5年度の成果を報告する。 サンプルは、令和4年度に蒐集したIgAN患者の扁桃摘出前後の末梢血、扁桃組織と睡眠時無呼吸症候群患者の扁桃組織に加えて、IgAN患者の術後半年以降の末梢血、扁桃炎患者の扁桃組織を蒐集し、手術侵襲の半年以降と術前の末梢血の遺伝子発現の変化をbulk RNA-seqを用いて評価した。 1) IgAN患者において、術前の末梢血と比較し、術後半年以降の末梢血では、IgANに関連する遺伝子の発現量の低下や、T細胞受容体(TCR)・B細胞受容体(BCR)のクローナリティの変化が確認された。 2)IgAN患者において、扁桃を摘出することで末梢血中で減少したTCR・BCRのクローンが扁桃組織にも存在することが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
術後経過の観察期間を延長することにより、口蓋扁桃摘出がIgANを惹起する免疫過剰応答を減弱しうることが示された。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、令和5年度に引き続き、蒐集した検体のbulk RNA-seq、scRNA-seq蛍光活性化セルソーティング(FACS)、定量PCR(qPCR)を行うとともに、結果を解析する。
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