研究課題/領域番号 |
22K09692
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
岩田 義弘 藤田医科大学, 医学部, 講師 (80410728)
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研究分担者 |
楯谷 一郎 藤田医科大学, 医学部, 教授 (20526363)
金沢 佑治 地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院(救急診療部、循環器病診療部、がん診療部、臨床診療部, 臨床診療部, 医長 (20524367)
渡辺 宏久 藤田医科大学, 医学部, 教授 (10378177)
讃岐 徹治 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (10335896)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 痙攣性発声障害 / 音響分析 / fMRI / 機能的MRI / 筋緊張性発声障害 |
研究開始時の研究の概要 |
痙攣性発声障害(Spasmodic dysphonia : SD)は局所ジストニアに分類されるが、その本態は未だ不明である。我々は先行研究において、SD患者が声を「聞いた」時の神経活動に着目し、症状に相関して活動が上昇する部位を同定した。本研究の目的は、機能的MRIを用いてSD患者と筋緊張性発声障害患者の音声知覚に伴う神経活動を計測し、自覚症状などのパラメーターとの相関部位を解析・比較することで、SDと筋緊張性発声障害の客観的診断手法を模索し、さらにはSDの病態解明に迫ることにある。
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研究実績の概要 |
痙攣性発声障害の中枢機能を利用した病態解明はいくつか試みられているが、痙攣性発声障害症例の数の少なさなのため、一つのグルプーとして検討報告が多い。第一に診断基準に従って対象となる痙攣性発声障害音の音声を時間軸で分類を検討した。同時に症状が似て判断に苦慮する過緊張性発声障害症例にも同様の検討を行った。結果、痙攣性発声障害の音読時間が同一診断基準において、例文の読み上げに必要な時間が長いグループと短いグループに分けることが出来た。これは発声行動における聴覚影響の強い、弱いが関与が考えられる。また、発声という効果器官からのフィードバックが影響している可能性を示唆している可能性を見いだせた。過緊張性発声障害と分類できる音声障害例では、例文の読み上げに必要な時間が短い傾向を確認した。これらは機能的MRI検査を行っていく上で観察部位を絞り込むのに重要な知見と考えられた。 第二にfMRIの実機について確認、予定している聴覚刺激状況におけるfMRI測定の能力確認と運動負荷時の測定可能性について、得られる情報と限界点の確認を行った。先行研究及びMRI専任検査担当者に測定条件、すりあわせを行った。検査中に行う音響刺激についても先行研究の内容が現場で行えるか確認した。 第三に対象患者診察中に周囲の音の聴覚印象や発声中の聞こえ方の印象などのアンケートを行った。同時に機能的検査の希望も確認った。先行研究と合わせ、fMRI撮影中の刺激音の作製に関する予備情報を収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
fMRIの限界点、測定時に聞かせるヘッドフォン確保、先行研究における撮影中に聴取する音声の作製、音声サンプル確認。これらを確認の上、fMRI使用における学内研究倫理審査の受審進めている
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今後の研究の推進方策 |
研究倫理審査をすすめる。音声記録とfMRI撮影行う。画像を元に評価方法の確立。
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