研究課題/領域番号 |
22K09710
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
中村 善久 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (90360023)
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研究分担者 |
江崎 伸一 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (20620983)
勝見 さち代 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 臨床研究医 (60625565)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 好酸球性中耳炎 / 杯細胞化生 / TNF-α |
研究開始時の研究の概要 |
マウスの中耳に肺炎球菌の菌体成分PGPSを2週間連続投与し、杯細胞化生を誘導するモデルを作成する。次にこのモデルマウスにTNF-α阻害剤を投与して、杯細胞化生に対する影響を検討する。PGPSと同時にTNF-α阻害剤を中耳もしくは腹腔内に2週間投与する。マウスの耳胞を摘出し、杯細胞化生の程度、繊毛の形態を組織学的に検討する。最後に、今回の杯細胞化生に関与するMath1に関連するシグナル蛋白の変化を、Math1の上流であるEGFRを阻害することで杯細胞化生の抑制が認められるか、モデルマウスを用いて確認する。
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研究実績の概要 |
好酸球性中耳炎は鼓室内に粘稠な分泌物を伴う難治性好酸球性疾患で、繊毛上皮が杯細胞に置き換わる杯細胞化生と呼ばれる病態が関与している。杯細胞化生により置き換わった杯細胞はTNF-alpha等の炎症性物質を含む粘液を分泌し、貯留した粘液がさらなる杯細胞化生を誘導し、この悪循環が好酸球性中耳炎の難治化の病態と考えられている。これまでに我々は、腸管上皮で分泌系細胞への分化を決定付ける因子であるMath1が、中耳炎において活性化し杯細胞化生のトリガーとなることや、TNF-alphaがMath1の活性化に重要なことを示してきた。TNF-alphaを阻害してMath1の活性化を抑制し、杯細胞化生を防いで粘膜機能を温存することができれば、好酸球性中耳炎の難治化を防ぐ新たな治療法になりうると考えられる。 まずは、肺炎球菌の菌体成分であるPGPS (peptidoglycan polysaccharide) をマウスの中耳に投与し、杯細胞化生を誘導するモデルを作成した。耳包を採取し、脱灰して組織切片を作成したところ、中耳粘膜に杯細胞化生が認められた。また、周囲の粘膜に好酸球の浸潤が認められた。しかし、杯細胞化生が認められなかった中耳粘膜も存在し、PGPSの投与方法に工夫を要すると考えられた。現在、PGPSの投与量、投与方法などの条件を振って、安定した中耳炎モデルマウスの作成を検討しているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
好酸球性中耳炎のモデルマウスの安定的な作成に時間を要している。現在条件を変更しつつ安定的なモデル動物の作成を行っているところである。
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今後の研究の推進方策 |
まず様々な条件を変更しつつ、安定的なモデル動物の作成を行っているところである。モデル作成ができたところで、病理学的に杯細胞化成を検討する予定である。
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