研究課題/領域番号 |
22K09716
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
川上 理 金沢医科大学, 医学部, 助教 (10807142)
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研究分担者 |
北村 守正 金沢医科大学, 医学部, 教授 (60543262)
島崎 都 金沢医科大学, 医学部, 講師 (00440511)
下出 祐造 金沢医科大学, 医学部, 講師 (60319043)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 甲状腺濾胞性腫瘍 / 超音波ドプラー / 血管病理 |
研究開始時の研究の概要 |
甲状腺濾胞性腫瘍の良悪性は術前の細胞診では判断困難である。しかし近年甲状腺ドプラ法を用いた評価法が術前の良悪性の診断に有用である報告もある。腫瘍内部の血管状態を反映ているため、摘出標本である腫瘍内部の血管病理組織に免疫染色を実施し、腫瘍血管の染色状態の評価を行った。免疫染色の結果、良悪性間でα-SMA/CD-31の平均値で有意差を認める結果となった。今後は症例数を増やしての観察を行う事に加えて、アクチンの定量評価、他染色での検討、血管を3D構築して血管構造の変化を観察する研究を検討している。
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研究実績の概要 |
研究の目的としては、細胞診では判別できない濾胞性腫瘍の術前良悪性判別である。元々超音波ドプラが濾胞性腫瘍の判別に有用であることが示唆されていた。おそらく血管抵抗値が関与していると示唆されていたが、血管病理学的な研究は今までになかった。今回、超音波ドプラ法より算出された血管抵抗性の値と良悪性と血管病理結果を比較することで、病理の観点から超音波ドプラで得られる値の妥当性の研究を行っている。この研究を纏める事で術前より濾胞性腫瘍の良悪性判断を得ることができ、不要な手術を避ける事が可能であると考えている。 現状は、研究の実施計画では昨年度の段階で研究データ抽出を完了し、論文作成を行う予定であったが、コロナ渦の影響で臨床がより多忙であったことや研究担当者の変更も重なり、研究データの抽出と総括、論文の概要作成までにとどまっている状況である。次年度はより論文作成に注力し本年度中に英文論文として提出する予定である。 論文作成の目途が立った後は、今回染色として使用しているものとは別に、血管新生に関わるVEGFと血管抵抗値の値の比較の実施や、濾胞癌症例における他の遺伝子発現をみるために染色を実施して、病理学的に観察を行う事を検討している。今回の研究において、濾胞癌と濾胞性腫瘍では被膜での異常だけではなく、血管的な変化があることが示唆されているため、病的な血管新生の観点から、新しい方法が着想すれば合わせて行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
やや遅れている原因としては、コロナ渦の影響で臨床がより多忙であったこと、予期せぬ離職者の増加で時間が臨床に傾いたことが一因と考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
今年度に作成予定であった論文を次年度中に英文論文として提出する予定である。 また追加の研究として、血管新生に関わる遺伝子の染色を実施して、血管抵抗値の値の比較の実施を検討している。また、血管病理とは少し離れる部分もあるが、濾胞癌症例における他の遺伝子発現に関しても濾胞癌診断向上に有用であると考えており、追加研究を検討している。
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