研究課題/領域番号 |
22K09720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
張 旭紅 山形大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10292442)
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研究分担者 |
千田 邦明 山形大学, 医学部, 講師 (20571665)
邵 力 山形大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80344787)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 口腔癌 / miRNA / 核酸外用薬 / microRNA |
研究開始時の研究の概要 |
我々のこれまでの研究より、miR-223が歯肉扁平上皮癌に対する癌抑制遺伝子として強く働くことが明らかになった。本研究ではmiRNA医薬実用化に向け、患者由来口腔癌オルガノイド培養を用いてmiR-223の抗腫瘍効果を検証する。さらに担癌マウスモデルを用いて、効率的かつ効果的な外用核酸医薬品を創出する。
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研究実績の概要 |
本研究では、細胞株由来・患者由来口腔癌オルガノイド培養と脂質ナノ粒子(LNP)技術を組み合わせて、miR-223を安定的かつ効率的に癌細胞へ届ける技術を確立し、外用核酸医薬品軟膏製剤を開発することを目的とする。 本年度では計画に従い、下記の成果を得られた。 ① Ca9-22口腔がん細胞の通常培養及びスフェノイド培養を用いて、5種類のトランスフェクション試薬から最も効率のよいLullabyを選定した。② ヌードマウスにCa9-22細胞を背中皮下注射し、細胞株由来担癌マウスモデル(CDXモデル)を作製した。 ③ 核酸薬とされるmiR-223 mimicを内包した LNP軟膏製剤(核酸外用薬)を調製し、担癌マウス(CDX)の腫瘍表面に塗布にて投与を行った。④ 担癌マウスモデルを用いた核酸外用薬の抗腫瘍効果を評価したところ、対照群(n=6)に比べ、miR-223の塗布群(n=8)は移植腫瘍の増大が抑制されることが観察された。これらのことより、外用核酸医薬品軟膏製剤の調製が一部成功したことが示唆された。 現在、口腔癌患者由来の腫瘍組織のオルガノイドの培養及び担癌マウスモデル(PDXモデル)の作成に取り組んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り、トランスフェクション試薬の選定と核酸塗布軟膏製剤の調製を行い、担癌マウスモデル(CDXモデル)に投与した。また、核酸薬外用薬の抗腫瘍効果の検証及び核酸塗布薬品の実用性の検討についても、おおむね順調に進んでいると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
1)担癌マウス(CDX)の実験群と対照群の腫瘍における、miR-223の関連遺伝子発現変化の解析を行い、核酸外用薬の効果を実証する。 2)検体数を増やし、腫瘍組織のオルガノイドの培養及び担癌マウスモデル(PDXモデル)の作製方法を確立する。 3)担癌マウス(PDX)を用いて、核酸外用薬の効果を検証する。
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