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蝸牛組織マクロファージ表現型の多様性と蝸牛発生段階による変化

研究課題

研究課題/領域番号 22K09724
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関藤田医科大学

研究代表者

岡野 高之  藤田医科大学, 医学部, 教授 (60642931)

研究分担者 山本 典生  地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 部長 (70378644)
大西 弘恵  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (50397634)
十名 洋介  京都大学, 医学研究科, 助教 (80898073)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード内耳 / 組織マクロファージ / 免疫学 / 難聴 / マクロファージ / 感音難聴 / 発生学
研究開始時の研究の概要

本研究では蝸牛組織マクロファージの多様性の理解のため、以下の3点を実施することを目的とする。
①蝸牛組織マクロファージのsubtypeを定義するための複数のマーカーと、その分化に必要な調節因子の同定
②上記①で得られた蝸牛組織マクロファージのsubtypeの形態学的特徴の解析
③蝸牛組織マクロファージのそれぞれのsubtypeの発生や加齢における役割の解明
蝸牛においてラセン神経節やラセン靭帯など微細構造の機能は、該当する部位に存在するマクロファージの機能の多様性にも反映されると考えられ、マクロファージのsubtypeを分類した俯瞰図、”内耳マクロファージアトラス”を作成することを最終目標とする。

研究実績の概要

かつて内耳は免疫学的に特異的な場所であるとされたが、その後組織マクロファージが内耳に定常状態で存在することが分かり、マクロファージが内耳の免疫において重要な役割を果たすことが示唆されている。現時点では内耳組織マクロファージはIba1やF4/80, CD11b, CD68などいくつかの代表的なマーカーで識別されるが、これららのマーカーが陽性である細胞は重なりあうものの多数の異なった亜型を含むHeterogeneous細胞集団だと予想される。
マクロファージの多様性を理解するために、我々はSingle RNA Sequencingを行うことを目指しており、本年度はその準備となるマクロファージの採取時期、細胞分離の条件、RNA抽出の条件を検討した。内耳の発生において個々の細胞の運命決定がほぼ完了し、聴覚の機能が発現していく新生仔のマウス内耳におけるマクロファージの亜型の分類を試みることとした。
F4/80をマーカーとして用いて、内耳からマクロファージを選別して取り出したのち、単一細胞RNAシークエンスを実施した。これまでマクロファージは表現型を変えながら複数の機能を持つことが予想されていたが、発現遺伝子でのクラスター解析を行ったところ、6-8のサブグループに分けられる可能性が判明した。今後、特異的な発現遺伝子をマーカーとして用いてそれぞれのサブグループのマクロファージの局在や形態を解析するとともに、内耳における役割をGO termを用いたannotationを行うことで解析を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1年目はRNA Sequencingの条件検討はいくつかの場合を想定しておこなった。初年度内に完了した条件検討により、2年目には実際に単一細胞RNAシークエンスをおこない、さらに遺伝子の発現様式によるクラスター解析も行うことができた。おおむね順調に進展している

今後の研究の推進方策

引き続き一細胞RNAシークエンスを実施する予定である。マクロファージの亜型を分類することにより、それらの
機能や役割を推定することが可能となり、またマクロファージを標的として難聴の新規治療法の開発につながると考えている。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Contribution of circulating monocytes in maintaining homeostasis of resident macrophages in postnatal and young adult mouse cochlea2024

    • 著者名/発表者名
      Miwa Toru、Rengasamy Gowshika、Liu Zhaoyuan、Ginhoux Florent、Okano Takayuki
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 14 号: 1 ページ: 62-62

    • DOI

      10.1038/s41598-023-50634-y

    • URL

      https://pure.teikyo.jp/en/publications/d8c415d8-1cb5-46fc-8843-5a9cefc31d47

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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