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細胞表面へのCTLA-4発現に着目した制御性T細胞を標的とする頭頸部癌治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K09731
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

的場 拓磨  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (40790712)

研究分担者 岩崎 真一  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (10359606)
川北 大介  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (70584506)
今井 優樹  京都橘大学, 健康科学部, 教授 (30440936)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード頭頸部癌 / 制御性T細胞 / 抗腫瘍免疫 / CTLA-4
研究開始時の研究の概要

頭頸部癌に対する免疫チェックポイント阻害薬の効果について、特に効果が得られない理由を、制御性T細胞(Treg)に着目して解明していく。Tregは免疫を抑制する要となっており、頭頸部癌においては、特に抑制因子であるCTLA-4が細胞表面に多く発現していることを先の研究で発見した。本研究では、CTLA-4がTreg表面に発現する仕組みの解明や、実際の免疫抑制能の確認、また解明した仕組みの阻害して免疫チェックポイント阻害薬の効果を高める方法の開発を行う。

研究実績の概要

制御性T細胞は、腫瘍(癌)に対する免疫を含め様々な免疫を抑制する細胞である。一方、頭頸部癌は主に口腔、咽喉頭に発生する癌であり、近年増加傾向にある。頭頸部癌に対する治療、特に免疫チェックポイント阻害薬の効果については、制御性T細胞による免疫抑制が大きく関わると考えられ、私たちは頭頸部癌における制御性T細胞の特徴を見出すため、その表現型や遺伝子発現などを解析した。
その結果、頭頸部癌組織において制御性T細胞の割合が増加しており、多くの制御性T細胞が免疫抑制にかかわる分子を発現していることを見出した。さらに、遺伝子発現解析によってそれらの制御性T細胞に特徴的な遺伝子発現パターンを発見した。多くの高発現な遺伝子は、細胞増殖や細胞周期に関わる遺伝子であった。そのことから、制御性T細胞は頭頸部癌において活発に増殖している状態であると考えられた。
また、免疫抑制にかかわる分子の中で、CTLA-4は通常細胞内に多く存在しているが、細胞表面に発現した時に強い抑制能を示す。そのCTLA-4が頭頸部癌に浸潤する制御性T細胞では細胞表面に多く発現しており、強く抗腫瘍免疫を抑制していることが示唆された。
実際に免疫チェックポイント阻害薬を投与した症例を検討したところ、治療が効かない症例においては、CTLA-4を細胞表面に発現した制御性T細胞が多くみられた症例もあり、さらに症例を増やして検討を行うことで、制御性T細胞の割合やCTLA-4の発現と免疫チェックポイント阻害薬の治療効果との関係が明らかにされ、今後の治療戦略開発に貢献できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当院は頭頸部癌治療の専門医を育成する医療機関となっており、頭頸部癌の症例数は十分である。その中で再発や転移をきたす症例も一定数あり、免疫チェックポイント阻害薬を用いて治療をする機会も十分にある。
また、頭頸部癌に浸潤しているリンパ球の採取や、フローサイトメトリーなどを用いて制御性T細胞の割合や表面分子の発現を確認する研究を長く行っているため、順調に症例ごとの制御性T細胞の割合、特に細胞表面にCTLA-4を発現しているものの割合を確認できている。

今後の研究の推進方策

引き続き実際の症例の経過、予後と制御性T細胞や表面CTLA-4の発現の割合との関係を解明すべくデータの解析をすすめる。
並行して、頭頸部癌においてTreg表面上にCTLA-4が多く発現するメカニズムの解明を行う。考えられるものとしては、1)Treg中にCTLA-4を細胞表面に発現させる因子が多い、2)もしくは細胞内に引き込む因子が少ない、という2つの可能性がある。従って、それらの因子につき、遺伝子発現やタンパク発現を解析することによって特定することが可能である。まず、TregのRNAシークエンスにより、細胞表面にCTLA-4を多く発現しているTregとそうでないTregとで遺伝子発現の比較を網羅的に行い、CTLA-4の細胞表面への発現に関わると予想される分子を全てピックアップする。その後、多色フローサイトメトリーやCyTOFなどを用いて実際のタンパク発現を確認する。この手法は同時に多数の分子発現を確認することができ効率的である。遺伝子発現、タンパク発現ともに確認できた分子について、in vitroでレンチウイルスを用いて遺伝子を強制発現させ、CTLA-4が実際に細胞表面に多く発現するようになるのか確認する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Impact of salvage chemotherapy after immune checkpoint inhibitor for recurrent or metastatic head and neck cancer2024

    • 著者名/発表者名
      Matoba Takuma、Minohara Kiyoshi、Kawakita Daisuke、Sawabe Michi、Takano Gaku、Oguri Keisuke、Murashima Akihiro、Iwaki Sho、Tsuge Hiroshi、Imaizumi Sae、Hojo Wataru、Kondo Ayano、Tsukamoto Koji、Iwasaki Shinichi
    • 雑誌名

      Head & Neck

      巻: ー 号: 8 ページ: 1855-1864

    • DOI

      10.1002/hed.27643

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Impact of tumor burden on survival in patients with recurrent or metastatic head and neck cancer treated with immune checkpoint inhibitors2022

    • 著者名/発表者名
      Matoba Takuma、Minohara Kiyoshi、Kawakita Daisuke、Takano Gaku、Oguri Keisuke、Murashima Akihiro、Nakai Kazuyuki、Iwaki Sho、Tsuge Hiroshi、Tanaka Nobukazu、Imaizumi Sae、Hojo Wataru、Matsumura Ayano、Tsukamoto Koji、Esaki Shinichi、Iwasaki Shinichi
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 12 号: 1 ページ: 14319-14319

    • DOI

      10.1038/s41598-022-18611-z

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 免疫チェックポイント阻害薬使用後に救済化学療法を行った症例の臨床的検討2023

    • 著者名/発表者名
      的場拓磨、川北大介、村嶋明大、蓑原潔、岩城翔、柘植博之、髙野学、岩﨑真一
    • 学会等名
      第47回日本頭頸部癌学会総会・学術講演会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 免疫チェックポイント阻害薬使用後に成人T細胞白血病を発症した耳下腺癌例2022

    • 著者名/発表者名
      的場拓磨
    • 学会等名
      第46回日本頭頸部癌学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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