研究課題/領域番号 |
22K09736
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
千年 俊一 久留米大学, 医学部, 教授 (20299514)
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研究分担者 |
深堀 光緒子 久留米大学, 医学部, 講師 (50529310)
栗田 卓 久留米大学, 医学部, 講師 (20569355)
梅野 博仁 久留米大学, 医学部, 教授 (40203583)
佐藤 公則 久留米大学, 医学部, 客員教授 (70196228)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 嚥下機能改善手術 / 嚥下障害 / 咽頭期 / 定量解析 / 高解像度マノメトリー / 嚥下内視鏡検査 / 機能改善手術 / 食道入口部 / 内圧検査 / 内視鏡検査 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、超高齢社会を迎え脳血管障害、サルコペニアなどによる嚥下障害患者は増加傾向にある。嚥下障害に対して経口摂取能力の回復を目的とした外科治療に嚥下機能改善手術がある。これまでの手術適応は、定性的な検査による主観的評価によって判断され、嚥下障害の重症度を過小評価し手術に至らない場合や逆に過剰治療に繋がる場合があり、曖昧な手術適応の判断が患者QOLを大きく左右する現状があった。そこで包括的な手術適応の基準を確立することで、合理的かつ効果的な術式選択が可能になり、嚥下機能改善手術の適応にならずに見過ごされる潜在患者、あるいは必要十分な手術を受けられない患者の経口摂取の回復への福音になると考えられる。
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研究実績の概要 |
初年度は本研究課題の前段階として以下の仮説を基に研究を行った。 咽頭期嚥下障害における嚥下後の咽頭残留は、嚥下内視鏡検査での評価において、主要な残留部位である喉頭蓋谷(VAL)と梨状陥凹(PS)の残留程度を区別し評価することが重要な知見になると予想される。 2010年から2022年までの40症例を後方視的に見直し、咽頭期嚥下障害における唾液の咽頭残留と嚥下圧の関連性を検討した。兵頭スコアに加えて唾液貯留(Saliva residue:SR)スコアを新たに設定し、VALとPSの各唾液量を4段階(0-3点)に分類した。 高解像度マノメトリー(HRM)のデータ不良は13例であった。計27例において検討した結果、VALのSRスコアは中咽頭最大圧とDistal contractile integral(DCI)、および中下咽頭DCIと負の相関があった。PSのSRスコアはHRM因子と相関がなかった。兵頭スコア項目④と嚥下時間は負の相関、嚥下速度は正の相関があった。 このことから、嚥下内視鏡検査において、VALでの嚥下後の咽頭残留は、食道入口部の機能とは無関係に、中咽頭レベルでの咽頭収縮の弱さを示すことが明らかになった。また、嚥下内視鏡検査でのSRスコアリングは、咽頭嚥下障害における咽頭各部位での圧力差を評価する簡易的指標になる可能性があることを示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度に研究対象となった経口的嚥下機能改善手術の必要条件と除外条件を満たした嚥下障害症例が少数であったため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き嚥下障害の症例を蓄積し、手術効果に影響する因子を抽出したうえで統計学的解析により最も低侵襲で合理的な手術方法を導き出す。
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