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Vestibular NeuropathyのGalvanic VEMPによる研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K09737
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター)

研究代表者

竹腰 英樹  独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (10302738)

研究分担者 木村 優介  日本大学, 医学部, 助教 (50839074)
加我 君孝  独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), その他部局等, 名誉臨床研究センター長 又はセンター長 (80082238)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワードAuditory Neuropathy / Vestibular Neuropathy / Galvanic VEMP / EABR / auditory neuropathy / vestibular neuropathy
研究開始時の研究の概要

本研究では成人期発症のANあるいは先天性ANSDにVNが合併する前庭感覚神経のシナプス病かあるいは前庭神経そのものの障害かを生理学的に解明する。聴神経腫瘍症例とも比較することで感覚細胞シナプス病か前庭神経病か、より詳細を明らかにする。

研究実績の概要

Auditory Neuropathy(AN)あるいはAuditory Neuropathy Spectrum Disorder(ANSD)では、内有毛細胞のpre-synaptic lesionあるいはシナプスの postsynaptic lesionによるsynaptopathyあるいは蝸牛神経のneuropathyと考えられている。しかし、Vestibular Neuropathy(VN)ではsynaptopathyかneuropathyかを解明することが本研究の目的である。そのために、温度眼振検査、Cervical VEMP(c-VEMP)検査、Galvanic VEMP(G-VEMP)検査を用いて比較することを目的としている。
本研究では、電気刺激による人工内耳の検査のEABRとG-VEMPに自然刺激、すなわち音響刺激検査(前庭刺激)および回転椅子検査(半規管刺激)を用いて研究に取り組んでいる。
研究対象はANとANSD、前庭神経に起源を持つ聴神経腫瘍の3種類の症例である。ANとANSDの診断は耳音響放射 (DPOAE) (+) 、聴性脳幹反応(ABR) (-)を必須条件とし、さらに神経学的な診断法を加えた。感覚細胞と一次神経の間のシナプス伝達障害の診断は自然刺激と電気刺激を組み合わせて研究することで初めて可能となる。研究対象の症例はEABRが蝸牛神経を直接刺激し、一方G-VEMPが前庭神経を直接刺激することから、DPOAE、ABRおよび前庭誘発頸筋電位のC-VEMPや温度眼振反応との結果の解離の有無を比較することで明らかにできる見込みである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまで8例のAuditory Neuropathy(AN)症例に対して本研究を実施し、その結果を邦文のpreliminary reportとして報告した。英文報告にするには信頼できる症例は10~12例が必要と考えているが、1例増えて現在9例となった。進捗状況はおおむね順調に進展している。しかしながら、ANの6歳以上の成人症例は稀であるため、対象症例の確保に時間を要するのが現状である。ANで既に人工内耳手術を終了している場合はG-VEMP記録は不可であることも大きな壁となっている。われわれは共同研究者の加我が世界のANの発見者の1人であることから、わが国のANの臨床研究の拠点となっていることでもあり、最終年度の1年間の研究の進展が期待される。

今後の研究の推進方策

3年目の研究の推進方策については、これまでの症例以外のAN症例、例えば高年齢の症例や症候性のANのCharcot-Marie-Tooth症例やANを合併する神経疾患症例や就学前の低年齢の症例に拡大することで、研究対象例の数を増やすことも検討することにしたい。現時点ではANの約半数はvestibular neuropathyの合併が明らかとなっている。V-Hitの応用が病態が前庭半規管系の感覚細胞にあるのか、前庭神経にあるのか明らかにできる見込みである。Galvanic VEMPは電気刺激のためリスク管理を十分に注意深く検討する必要がある。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 図書 (1件)

  • [図書] ABRs and Electrically Evoked ABRs in Children2022

    • 著者名/発表者名
      Kimitaka Kaga
    • 総ページ数
      266
    • 出版者
      Springer Nature
    • ISBN
      9784431541899
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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