研究課題/領域番号 |
22K09741
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
石川 竜司 浜松医科大学, 医学部, 助教 (90436931)
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研究分担者 |
三澤 清 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90334979)
今井 篤志 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (30794309)
中西 啓 浜松医科大学, 医学部, 助教 (20444359)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | HPV / ナノスーツ-CLEM法 / 鼻副鼻腔内反性乳頭腫 / 悪性転化 / Hippo経路 |
研究開始時の研究の概要 |
鼻副鼻腔内反性乳頭腫は再発や悪性転化を来たすが、それらを予測する方法は不明なままである。ナノスーツ-CLEM法は、走査型電子顕微鏡観察の際にナノスーツ溶液を塗布するのみで観察可能とする技術である。我々は頭頸部組織でHPV粒子をナノスーツ-CLEM法で観察する手法を確立している。 HPVウイルスが存続し続けるためには、HPV粒子を形成・放出することが必要であり、癌化することを目的としていない可能性がある。内反性乳頭腫は乳頭腫、異形成、癌が混在するため、ナノスーツ-CLEM法を使ってHPV粒子数の”分水嶺”を決めることができると考えた。新しい分水嶺による新規バイオマーカーの確立を目指す。
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研究実績の概要 |
鼻副鼻腔内反性乳頭腫は再発や悪性転化を来たすが、それらを予測する方法は不明なままである。ナノスーツ-CLEM法は、走査型電子顕微鏡観察の際にナノスーツ溶液を塗布するのみで観察可能とする技術である。HPVウイルスが存続し続けるためには、HPV粒子を形成・放出することが必要であり、癌化することを目的としていない可能性がある。内反性乳頭腫は乳頭腫、異形成、癌が混在するため、ナノスーツ-CLEM法を使ってHPV粒子数の”分水嶺”を決めることができると考えた。新しい分水嶺による新規バイオマーカーの確立を目指す。 HPV粒子観察技術の確立を目的とし、HPVタイプ6又はタイプ11が陽性となった喉頭乳頭腫を用い検討を行った。免疫染色でHPV-L1(カプシド蛋白)陽性部位において、ナノスーツ法で観察すると約50nmの微小粒子を核内に多数認めた。さらに同一部位を透過型電子顕微鏡で観察(戻し電顕法)で観察を行い、同様に約50nmの微少粒子を多数認めた。これらよりHPV粒子が可視化されたと考えた。さらにHPV粒子が観察される喉頭乳頭腫は予後不良な症例が多いことが明らかとなり、論文報告を行った。 内反性乳頭腫症例の病理ブロック又新鮮組織からDNA/RNAを抽出しPCRベースでHPV検出可能な症例を抽出している。また、p16やHPV-L1、Hippo経路に関わる因子であるYAP等の免疫染色を行い陽性部位と臨床情報との相関がないか解析を進めている。今後、HPV-L1陽性部位をナノスーツ-CLEM法により詳細に観察を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
免疫染色の条件検討に予定より時間を要したためである。研究計画書に沿って研究を遂行できており、大きな予定変更は不要と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画書の通り遂行していく。具体的にはp16やHPV-L1、Hippo経路に関わる因子であるYAP等の免疫染色を行うとともに、それぞれの因子に対してリアルタイムPCRを用いてmRNAの発現量解析を行う。また、ナノスーツ-CLEM法でHPV粒子数の測定に取り組む予定である。
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