研究課題/領域番号 |
22K09747
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
木村 隆浩 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20596811)
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研究分担者 |
太田 一郎 近畿大学, 奈良病院, 准教授 (00326323)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 頭頸部癌 / 癌微小環境 / スフェロイド / EMT / 免疫チェックポイント阻害薬 / がん微小環境 |
研究開始時の研究の概要 |
がん微小環境において、がん細胞はEMT(上皮間葉移行)を誘導され、浸潤・転移能、がん幹細胞化、免疫逃避能を獲得している。しかし、従来の単一細胞株実験系ではがん微小環境とEMTの関連を評価・解明することは困難である。 そこで、頭頸部癌患者検体からCTOS法でスフェロイドを作成し、単一細胞とEMTの進行度や、浸潤転移能を比較し、がん細胞塊におけるがん微小環境と EMT誘導の関連を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は頭頸部扁平上皮癌患者検体の腫瘍組織からスフェロイドを作成し(Cancer Tissue-Originated Spheroids Method;CTOS 法)、我々が開発した浸潤・ 転移モデル実験系( Chick Chorioallantoic Membrane; CAM invasion assay )を用いて単一癌細胞ではなく癌細胞塊におけるがん微小環境とEMT(Epithelial- Mesenchymal Transition、上皮間葉移行)誘導の関係を解明し頭頸がん治療向上につなげることを目的としている。がん微小環境において、がん細胞は EMT(Epithelial-Mesenchymal Transition、上皮間葉移行)を誘導され、浸潤・転移能、がん幹細胞化、免疫逃避能を獲得している。しかし、従来の単一細胞株 実験系ではがん微小環境とEMTの関連を評価・解明することは困難である。 そこで、患者検体からCTOS法でスフェロイドを作成し、分子生物学的にEMT進行度を検討しCAM assayにより判明する浸潤転移能との関連を評価する。スフェロ イドを単一細胞化したものを同様にEMT進行度と浸潤転移能を評価し、がん細胞塊によけるがん微小環境とEMT誘導の関連を明らかにする。 頭頸部扁平上皮癌の検体採取は行えている。スフェロイド作成を行うと同時に、頭頸部扁平上皮癌細胞株を用いて、snailの導入やPD-L1/PD-L2をノックダウン することでEMTにどのように影響することをか確認している。作成したスフェロイドにおいてsnailやPD-Lの発現を見ることでスフェロイド内のEMTの進行度が均 一であるかどうか確認できる準備を行なっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理由 頭頸部癌の検体は問題なく採取できている。 単一細胞株での実験は予定通り進行している。
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今後の研究の推進方策 |
頭頸部癌組織から安定してスフェロイドを作成できるようになることが重要である。安定したスフェロイド作成ができた後に単一細胞株との比較を分子生物学的 にをこなう予定である。
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