研究課題/領域番号 |
22K09787
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
間渕 文彦 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (20322125)
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研究分担者 |
柏木 賢治 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30194723)
櫻田 庸一 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (90456476)
米山 征吾 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (90751652)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 原発開放隅角緑内障 (POAG) / 遺伝子多型 / 視野障害 / genetic risk score (GRS) / mean deviation (MD) / PSD / IOP-related遺伝子多型 / optic nerve-related遺伝子多型 / 原発開放隅角緑内障 (POAG) / 原発開放隅角緑内障 / 眼圧 |
研究開始時の研究の概要 |
原発開放隅角緑内障(POAG)感受性遺伝子多型は、眼圧(IOP)上昇に関与するIOP-related遺伝子多型と、眼圧とは別に視神経の脆弱性に関与するnon-IOP-related遺伝子多型の2つに分類されると考えられる。 本研究では、IOP-related/non-IOP-related遺伝子多型相加効果と視野障害の関係について検討し、IOP-related遺伝子多型が視野重症度、びまん性視野障害、non-IOP-related遺伝子多型が傍中心暗点や鼻側階段など緑内障性(局所)視野障害、上方または中心視野障害に重要な役割を果たしているか検証する。
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研究実績の概要 |
原発開放隅角緑内障(POAG)感受性遺伝子多型は、眼圧(IOP)上昇に関与するIOP-related遺伝子多型と、眼圧とは別に視神経の脆弱性に関与するoptic nerve-related遺伝子多型の2つに分類される。これまで我々は、POAG感受性遺伝子多型の相加効果を評価するため、複数のIOP-related遺伝子多型のrisk allele数の合計をgenetic risk score(GRS)として各症例毎に算出。同様にoptic nerve-related遺伝子多型についてもGRSを算出し、POAG発症リスクの指標を緑内障家族歴、進行リスクの指標を緑内障診断時年齢としてGRSとの関係について検討したところ、緑内障家族歴(発症)にはoptic nerve-related遺伝子多型(視神経脆弱性)、緑内障診断時年齢(進行)にはIOP-related遺伝子多型(眼圧上昇)が重要な役割を果たしていることを見出した。 本研究では、POAG感受性遺伝子多型と緑内障の最も重要な表現型である視野障害との関係について検討するため、視野障害重症度の指標をハンフリー自動視野計30-2プログラムのmean deviation(MD)、傍中心暗点や鼻側階段など典型的緑内障性視野障害として認められる局所視野障害の指標をpattern standard deviaiton (PSD)としてGRSとの関係について検討したところ、視野障害重症度(MD)にはIOP-related遺伝子多型(眼圧上昇)、局所視野障害(PSD)にはoptic nerve-related遺伝子多型(視神経脆弱性)が重要な役割を果たしていることを見出したので報告した。 本年度はさらに、POAG感受性遺伝子多型解析を進めるとともに、視野検査を含む臨床データの更なる解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
視野障害重症度にはIOP-related遺伝子多型(眼圧上昇)、緑内障性(局所)視野障害にはoptic nerve-related遺伝子多型(視神経脆弱性)が重要な役割を果たしていることを報告すると共に論文として掲載することができ、予定通りの進捗状況となっている。
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今後の研究の推進方策 |
POAG感受性遺伝子多型解析をさらに進めるとともに、視野検査を含む臨床データの更なる収集を継続して行っていく。また、視野障害重症度(MD)、緑内障性(局所)視野障害(PSD)に加え、視野障害進行リスクとしてMD slope、上方/下方視野障害、中心視野障害など、視野障害パターンとIOP-related/optic nerve-related遺伝子多型との関係についても検討することで、POAGにおける緑内障性視野障害発症進行メカニズムをより明らかにしていく。
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