研究課題/領域番号 |
22K09797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
吉川 匡宣 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (20632764)
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研究分担者 |
大林 賢史 奈良県立医科大学, 医学部, 特任准教授 (30596656)
宮田 季美恵 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (40596748)
緒方 奈保子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60204062)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 緑内障 / 生体リズム / 内因性光感受性網膜神経節細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
生体リズムの乱れは睡眠障害、認知機能低下など多種多様な疾病を引き起こす。生体リズムの同調には内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGCs)で受容される光刺激が重要な役割を果たす。先行研究の結果から緑内障眼はipRGCsが障害され生体リズムの乱れを引き起こす可能性が示唆されており、本研究では緑内障と生体リズム障害の関連を縦断解析で明らかにする。
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研究実績の概要 |
緑内障患者では生体リズムの調整に重要な役割を果たす内因性光感受性網膜神経節細胞が障害されることにより生体リズムの乱れが生じている可能性がある。本研究は緑内障患者172名を対象とした前向きコホート研究で、内因性光感受性網膜神経節細胞の機能低下が睡眠、うつ症状、認知機能などの生体リズムの乱れに関連するのか、また生体リズム関連因子(内因性光感受性網膜神経節細胞機能、メラトニン、血圧日内変動など)が緑内障の進行に関与するのか明らかにすることが目的である。令和4年度までに1年目の追跡調査(眼科検査:視力・眼圧・視野など、生体リズム検査:内因性光感受性網膜神経節細胞機能、自覚的および他覚的な睡眠の質、うつ症状、認知機能など)の測定が実施できており概ね順調に進行している。 本年度には研究代表者が筆頭著者および責任著者を務める論文が英文科学誌に掲載された。この論文は一酸化窒素合成酵素に対する強力な内因性阻害物質であるAsymmetric dimethylarginine (ADMA)が緑内障患者の血圧日内変動に関連することを明らかとした研究成果(Yoshikawa T, et al: J Hypertens, 41: 1018-1023, 2023)であり、本応募研究を遂行する上で重要なデータとなる。 これまでに本応募研究の横断解析結果から合計6報の論文が英文科学誌に掲載されている。今後、追跡調査データを用いて縦断解析を実施し、緑内障と生体リズムの乱れがどのように関連しているのか明らかにしていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度までに追跡調査(眼科検査および生体リズム関連因子)を実施できており、全体として概ね当初の計画通りに調査が進行している。加えて本研究に関連する論文が科学誌に採択・掲載されたことは評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度と同様に対象者の追跡調査を継続し、実施した検査結果データの整理・解析作業を行う。
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