研究課題/領域番号 |
22K09800
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
堀 裕一 東邦大学, 医学部, 教授 (70379171)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 眼表面温度 / 前眼部血流 / オキュラーサーフェス / ドライアイ / 眼表面炎症 / コンタクトレンズ |
研究開始時の研究の概要 |
オキュラーサーフェスは、外界から眼球を守る最前線に位置しており、変化に対して恒常性を保つべく様々な応答機構がある。我々は、眼表面温度と涙液動態の関係に注目しこれまで様々な検討を行ってきた。また最近では、健常眼に対するレーザースペックルフローグラフィ(LSFG)を用いた研究で、眼表面温度と前眼部血流には関連があることを明らかにした。本研究の目的は、オキュラーサーフェス疾患における炎症と眼表面血流、そして眼表面温度との関連を解明することであり、特にドライアイにおいて炎症と涙液動態がどのように関与しているかを眼表面血流や温度の観点から解明したいと考えている。
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研究実績の概要 |
本研究は、オキュラーサーフェスの恒常性維持に関わる眼表面温度と前眼部血流が、ドライアイの重症度とどのように関わっているか、また炎症や涙液動態とどのように関わっているかを検討することを目的としている。本年度は2年目であるが、本年度の実績としては、以前から行っているコンタクトレンズ装用による影響が眼表面温度や前眼部血流に与える影響について臨床研究が終了し、論文発表を行った(Itokawa T, et al. Cont Lens Anterior Eye. 2024) 。2023年4月より行った新たな臨床研究(コンタクトレンズ装用におけるPVP配合点眼後の涙液動態および眼表面温度の経時的な変化について:A22075)については、興味深い結果が得られ、第77回日本臨床眼科学会の一般口演で発表し(糸川貴之ら、「ポリビニルピロリドン配合ジクアホソルナトリウム点眼後の眼表面の変化」)、論文投稿も行った(Jp J Ophthalmology)。また、ドライアイ患者の重症度による眼表面温度と前眼部血流の変化の検討について、当院で行っている臨床研究(ドライアイ患者における眼表面温度と眼血流の関連:M21093 )をひきつづき行っており、現在までに100名の患者が登録され、中間解析をおこなった。マイボーム腺機能不全に関しての研究では、新しい治療(IPL)と眼表面の温度および血流への影響について検討をおこなっている。次年度(2024年)には結果を公表したいと考えている。 基礎研究としては、ドライアイによる神経障害性疼痛のメカニズムを、三叉神経節の神経細胞とサテライトグリア細胞の連関機構に着目して解明するために、涙腺摘出ラットを用いた研究を引き続き行い、2023年5月の米国での海外学会でポスター発表を行った(ARVO2023, Tei Y, et al.)。引き続きこの系を用いて実験を続行していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1~2年目の研究予定として、「眼表面への様々な負荷が眼表面温度および前眼部血流に与える影響の検討」と「ドライアイ患者の重症度による眼表面温度と前眼部血流の変化の検討」を挙げていた。この二つに関しては、論文発表を行った。引き続き、東邦大学医療センター大森病院において、臨床研究が順調に走っており、2024年度には結果を出せると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今後3年目以降も現在の臨床研究(ドライアイ患者における眼表面温度と眼血流の関連:M21093)を続行し、2024年度内に学会発表(日本臨床眼科学会、日本シェーグレン症候群学会総会)を予定している。2024年度は眼表面の炎症と温度、血流に対して新たなパラメータを加えて検討を行う予定である。引き続き、「眼表面への様々な負荷」による眼表面温度および眼血流の影響を探索していきたい。 一方、動物モデルを用いた基礎研究に関しては、金沢医科大学(研究協力者・益岡尚由)との研究を進め、前眼部血流と角膜神経との関連について引き続き検討する予定である。
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