研究課題/領域番号 |
22K09821
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
野間 英孝 東京医科大学, 医学部, 准教授 (80304442)
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研究分担者 |
志村 雅彦 東京医科大学, 医学部, 教授 (20302135)
安田 佳奈子 東京医科大学, 医学部, 講師 (70647461)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 網膜循環障害 / 黄斑浮腫 / イメージ画像 / 生物活性因子 |
研究開始時の研究の概要 |
網膜循環障害に伴う黄斑浮腫は、中心視力の低下を来たし、社会的な失明に至ることも稀ではない。臨床では主に抗VEGF薬が行われているが、予後が不良である症例も少なからず認められる。本研究では網膜循環障害に伴う黄斑浮腫症例を対象に抗VEGF治療を行い、2年間の多角的なイメージ画像を解析することにより黄斑浮腫の病態を明らかにし、さらに抗VEGF治療の際、眼内液を採取することにより新規の生物学的生理活性因子を解析し、新たな治療のターゲットも明らかにしていく。
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研究実績の概要 |
網膜循環障害に伴う黄斑浮腫は、中心視力の低下を来たし、社会的な失明に至ることも稀ではないが、その原因が高血圧や高血糖による網膜血管壁の脆弱性や慢性炎症など多岐にわたるため、治療に苦慮する疾患である。臨床では主に抗血管内皮増殖因子(Vascular Endothelial Growth Factor)薬が行われているが、抗VEGF薬治療を行っても、予後が不良である症例も少なからず認められ、臨床的なアンメットニーズとなっており、なぜそのようなことが生じるのか詳細なメカニズムは不明である。本研究では網膜循環障害に伴う黄斑浮腫症例を対象に抗VEGF薬治療を受け、2年間の網膜感度、網膜血流および網膜血管密度などのmultimodal imageの経時的変化と視機能予後を解析することにより、「どのようなmultimodal imageのパターンが黄斑浮腫の病態に関与しているのか」を明らかにしていくことを目的としている。さらに抗VEGF治療の際、眼内液を採取することにより新規の生物学的生理活性因子についても解析し、新たな治療のターゲットも明らかにしていくことも目的としている。 令和4年度では、レーザースペックル眼血流測定装置(LSFG)を用いて網膜血管の血流計測を、光干渉断層血管撮影(optical coherence tomography angiography:OCTA)を用いて網膜血管の密度計測を、光干渉断層撮影(optical coherence tomography:OCTA)を用いて網膜厚の測定、さらに網膜感度計(MP-3)を用いて網膜感度の測定を行っている。このようにLSFG、OCTA、OCTおよびMP-3を使用して抗VEGF薬治療後のmultimodal imageの各因子の解析を多角的および経時的に評価している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
なぜなら本研究に必要なLSFG、OCTAおよびOCTは既に当該施設に設置されており、9名の測定技師によって、網膜循環障害に伴う黄斑浮腫の方に対して定期的にLSGFを用いて網膜血管の血流計測を、OCTAを用いて網膜血管の密度計測を、OCTを用いて網膜厚の測定、さらにMP-3を用いて網膜感度の測定を行えているからです。 またWEBシステムは、以前から我々の研究データの管理・統計を行っていた専門会社であるSTATZと共同で開発しており、既に項目の入力が可能な状態となっているからです。
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今後の研究の推進方策 |
現在のところ、網膜循環障害に伴う黄斑浮腫の方に対してLSFG、OCTA、OCTおよびMP-3を使用して定期的に測定できており、またWEBシステムも入力が可能な状態であるため、このままの方策で推進していく予定です。
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