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羊膜チューブキャッピングによる外傷性神経腫の制御

研究課題

研究課題/領域番号 22K09860
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

岩尾 敦彦  長崎大学, 病院(医学系), 講師 (90816638)

研究分担者 西條 広人  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (40882460)
樫山 和也  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (60723591)
田中 克己  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (70244069)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードamniotic membrane / 人工神経 / 外傷性神経腫 / nerve capping / 外傷性神経種 / 羊膜 / チューブキャッピング / ナーブキャッピング
研究開始時の研究の概要

外傷性神経腫は、末梢神経切断端から無秩序に伸長した軸索を、炎症反応を契機とした瘢痕組織が取り囲むことにより形成される非腫瘍性の病変であり、耐えがたい疼痛の原因となる。近年、その治療法として神経断端に人工神経を縫合するナーブキャッピングが注目されている。本研究では、癒着防止効果の高い羊膜を使用したナーブキャッピング材を作製し、既存の人工神経キャッピングとの効果の比較を行う。

研究実績の概要

予備実験として、amniotic membraneで作成したcapping材料(長径6mm+盲端2mm, φ1.5mm or φ2.0mm)と、市販の人工神経で作成したcapping材料(長径6mm+盲端2mm, φ1.3mm)を用いて、神経腫形成抑制効果の比較検討をおこなった。8週齢のwistarラット4匹の坐骨神経を同定し、sciatic notchから10mmのところで神経を切断し、さらに切断部位から遠位10mmのところで神経を切断し、10mmの神経欠損を作成した。縫い代2mmで、amniotic membrane cappingを行ったamnion群2匹と、市販の人工神経cappingを行った人工神経群2匹を比較した。評価項目はautotomy scoreと、神経断端の病理組織学的評価とした。観察期間は12週間とした。
autotomy scoreは人工神経群の2匹で術後早期より上昇した。術後4週の時点では、amnion群(0, 0)、人工神経群(2, 9)であった。術後4週以降に変化はなく、術後8週、術後12週のいずれも、術後4週の時点での値と同じであった。摘出した神経断端にはいずれも神経腫の形成を認めなかった。神経断端を長軸方向に縦断切片を作成し、Masson's Trichrome染色とα-SMAでの染色を行った。20倍の視野でランダムに5視野を観察し、陽性領域の占有率を計測した。Masson's Trichrome染色の結果は、Amnion群(22.4%, 35.5%)、人工神経群(18.9%, 83.1%)であった。一方、α-SMAは、Amnion群(2.2%, 4.2%)、人工神経群(2.5%, 5.8%)であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

羊膜の供給体制に変更があり、実験用羊膜の受領のために、新たに院内に臨床研究の申請を行う必要が生じた。そのため、令和5年度に着手する予定であった本実験に遅滞を生じた。

今後の研究の推進方策

令和6年度には本実験を行う。
Masson's Trichrome染色のみでは神経細胞と膠原線維との境界が不明瞭であったため、病理組織学的検査にはneuro filamentも追加する。
観察期間については8週をend pointとする。
血清のIL-17も測定する(術後4週と8週)。
cappingなし群、amnion capping群、市販の人工神経capping群の3群を、1群あたり12匹で比較する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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