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低出力パルス超音波によるリンパ管再生誘導法の開発 ‐リンパ浮腫の予防を目指して‐

研究課題

研究課題/領域番号 22K09862
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関横浜市立大学

研究代表者

北山 晋也  横浜市立大学, 医学部, 講師 (30714258)

研究分担者 山本 優子  横浜市立大学, 附属病院, 助教 (00892788)
矢吹 雄一郎  横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (30610357)
小久保 健一  横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 講師 (60770972)
前川 二郎  横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (70244449)
小池 智之  横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (80723345)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードlymphedema / LIPUS / regenerative medicine / preventive medicine / リンパ浮腫 / リンパ管再生 / 低出力パルス超音波
研究開始時の研究の概要

本研究では他科領域で種々の組織再生効果が報告されている低出力パルス超音波(Low Intensity Pulsed Ultra Sound : LIPUS)をラットリンパ浮腫モデルに応用し、①浮腫発症予防効果、②リンパ管再生効果および再生リンパ管の形態的・機能的特徴、③再生リンパ管内皮細胞の細胞特性を解析する。それらを通じてLIPUSのリンパ管再生誘導効果を検証し、有効かつ低侵襲なリンパ浮腫発症予防治療の確立を目指す。

研究実績の概要

2022年度は研究計画書に基づき、両側下肢リンパ浮腫モデルラットを5匹作成し、片側のみに連日LIPUSによる治療を行い、周径の変化やICG蛍光リンパ管造影所見などのデータ、鼠経および膝窩リンパ節と周囲組織を採取した。またnegative controllとしてリンパ節郭清や放射線照射は行わずに麻酔のみをかけたラット1匹のデータも採取した。参考文献通りにリンパ浮腫モデルラットを作成したが、放射線照射の影響か下痢および食欲不振、衰弱から5匹中4匹が作成後1~2週で死亡した。生存した1匹に関しても4週程度で両側とも浮腫が改善した。
参考文献と異なり死亡率が高く生存例も慢性浮腫への明らかな移行が見られなかったため、2023年度はラットへの放射線照射を無しとして膝窩・鼠経のリンパ節郭清のみを行った急性浮腫モデルを作成し、片側の鼠径部にLIPUSを照射した。照射側と非照射側における浮腫改善のスピードやICG蛍光リンパ管造影所見の差異を観察した。また4週間のLIPUS照射終了後には両側鼠経部の皮膚皮下組織を採取した。
予想通り両側下肢とも4週程度で浮腫が改善し、慢性浮腫への影響の評価は困難であったものの、写真ベースの比較ではLIPUS照射側で浮腫改善がやや早い印象があった。一方でICG所見では照射側・非照射側で明らかな差を認めない印象であった。得られたデータを用い、LIPUSの浮腫への効果に関して、本格的な検討、および採取組織の組織学的検討をこれから行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

慢性浮腫モデルラットが文献通りに作成されず、想定していた実験が行えなかった。しかし研究計画を変更し急性浮腫モデルラットを対象とすることで想定していたものに準ずるデータを得ることができた。今後得られたデータの解析を行い、LIPUSの効果を評価していく。

今後の研究の推進方策

2024年度は得られたデータを解析し、LIPUSの浮腫改善効果、リンパ管再生効果(ICG蛍光リンパ管造影所見、およびリンパ系組織の組織学的所見)について検討する。ラットのリンパ管上皮や平滑筋組織を良好に染色する抗体試薬の検討も必要であるため、しっかりと時間をかけ検討を行っていく予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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