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リンパ浮腫患者に対する新規リンパ管再生治療による根治的治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K09867
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

松原 忍  順天堂大学, 医学部, 准教授 (10404576)

研究分担者 田中 里佳  順天堂大学, 医学部, 教授 (70509827)
西貝 燕  順天堂大学, 医学部, 博士研究員 (80614007)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードリンパ管再生 / リンパ浮腫 / 細胞治療
研究開始時の研究の概要

がん治療後の続発性リンパ浮腫の病態は解明されておらず根治療法が無い。リンパ管静脈吻合術や圧迫療法は対症療法であり、根治に至るには貯留するリンパを持続的に減じる方法が必要である。本研究では血管新生能と抗炎症作用を有する末梢血中の血管再生幹細胞様の新しいマクロファージによる細胞治療を用いたリンパ管再生により、既存の治療方法だけでは解決できない微小リンパ循環の改善によるリンパ浮腫の新たな根治的治療を目指す。

研究実績の概要

リンパ浮腫における、微小リンパ循環の改善による新たな根治的治療の開発を最終目的として、本研究ではマウスの任意の部位に低侵襲でリンパ管を再生させ る方法を構築することを目標としている。
2023年度に予定していた①in vitro におけるReMa細胞を用いたリンパ管内皮細胞によるリンパ管形成では、継代における細胞の生着率が想定より低く安定した増殖が確立できていない。そのためリンパ管形成の骨格構造となるマトリジェルを入れる実験が停滞している。
②マウス後肢リンパ浮腫モデルを作成するために、文献的に報告があるマウス鼠径部でのリンパ管迂回路の同定および切断を行ったが想定通りの浮腫が生じなかった。原因として切除範囲の不足が推測され、正確なリンパ管および動静脈の剥離・結紮、0.5mm前後の管腔構造の識別と剥離の精度を向上させる技術の獲得を目指す予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

①in vitro におけるReMa細胞を用いたリンパ管内皮細胞によるリンパ管形成では、継代における細胞の生着率が想定より低かった。 文献的に酸素濃度がリンパ管内皮細胞の生育に影響することが指摘されており、培養中の酸素濃度の安定が不十分だった可能性が考えられる。
②マウス後肢リンパ浮腫モデルの作成では、切除範囲の不足による浮腫の不成立が推測された。迂回路として0.5mm以下のリンパ管の存在が影響していると思われる。

今後の研究の推進方策

①リンパ管内皮細胞の継代における増殖不良においては、培養中の酸素濃度の安定が不十分だった可能性が考えられるため。インキュベーターの使用方法取り決めの徹底や、定期的なインキュベーター内の環境評価を徹底する。
②マウス後肢リンパ浮腫モデルを作成においては色素を用いたリンパ管の同定法を導入することで、側副路となる0.5mm以下の管腔構造を識別し広範囲でのリンパ管結紮を行う技術を獲得する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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