• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヒト脂肪幹細胞の陰圧負荷培養を応用した創傷治癒・血管新生効果の解明と応用

研究課題

研究課題/領域番号 22K09898
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関関西医科大学

研究代表者

覚道 奈津子  関西医科大学, 医学部, 教授 (00509490)

研究分担者 日原 正勝  関西医科大学, 医学部, 准教授 (00351536)
光井 俊人  関西医科大学, 医学部, 講師 (40449830)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード陰圧 / HUVEC / 創傷治癒 / 脂肪幹細胞 / 増殖
研究開始時の研究の概要

本研究では、あたらしい培養法である陰圧培養法を開発し、その培養で対外増幅した脂肪幹細胞の機能解析を行う。また、糖尿病性創傷遅延/下肢虚血/皮弁モデルマウスに移植し、血管・皮膚再生効果の検討を行う。また、脂肪幹細胞の、まだ未解明である陰圧に対する応答機構に関する基礎研究を完成し、陰圧閉鎖療法創部における幹細胞の動態と組織再生のメカニズムを解明する。本研究により、将来的に臨床応用に展開するための基盤構築を目指す。

研究実績の概要

陰圧閉鎖療法は創傷治癒に有効であることが知られているが、陰圧が組織修復を調節するメカニズムは不明なままである。肉芽組織を形成するためには、血管新生が必須であり、そのためには血管内皮細胞の増殖・遊走が不可欠である。陰圧下での血管新生促進は、創傷治癒を促進する重要なメカニズムであり、NPWT治療の特徴である肉芽組織の形成に重要なパラメータであると思われる。本年度はまず、陰圧によるHUVECの増殖への影響を調べた。
プレートに播種したHUVECを密閉容器に入れ、蓋をしっかりと閉めてから、臨床でNPWTに使用されているRENASYS TOUCH (Smith & Nephew Co., Watford, UK) を接続した。密閉容器を37℃の5%CO2インキュベーターに入れた。圧設定を-120mmHgとし、連続的に陰圧をかけた状態で培養した。気圧下で培養した対照群に比較し、陰圧下で培養した細胞の増殖は、前年度の結果により。大気圧群と比較して陰圧群で1.2倍に増加した(p < 0.05)。
本年度はRNA-Seqによる解析を行い、陰圧をかけることにより発現が増加または減少するRNAを検索した。陰圧培養群の遺伝子発現をコントロール群と比較したところ、有意差を認めた遺伝子は94個であった。そのうち、67個の遺伝子発現が増加、27個が減少していた。Go解析ではangiogenesis, extracellular matrix organization, blood vessel development, tube morphogenesisなどの血管形成に関わる遺伝子群の変動を認めた。それらの増減はヒートマップ解析で確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

適切にRNAを抽出することができ、RNA-Seqによるデータ解析が可能であったため。培養48時間後のHuvecサンプル(n=3)からtotal RNAを抽出し、発現遺伝子の網羅的解析を行ない、全転写物の塩基配列の決定、得られたリード配列の参照配列へのマッピング、転写物のアセンブリング、発現レベルの算出、サンプル間での発現レベルを比較した。さらにヒートマップ作製やGo解析をおこなった。

今後の研究の推進方策

RNA-sequenceで発現が増加した遺伝子が実際に発現しているかを、48時間培養のサンプルRNAを用いてq-RT-PCRで再検証を行う予定である。
また、同様の実験条件で、創傷治癒アッセイ、Tube formation assayも行う予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Platelet-rich plasma enhances the proliferation of human adipose stem cells through multiple signaling pathways2023

    • 著者名/発表者名
      Natsuko Kakudo, Fangyuan Lai
    • 学会等名
      第32回日本形成外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi