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新規ニッケル結合性T細胞を基軸としたニッケルアレルギー病態形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K09939
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57020:病態系口腔科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

黒石 智誠  東北大学, 歯学研究科, 講師 (30400261)

研究分担者 菅原 俊二  東北大学, 歯学研究科, 教授 (10241639)
江草 宏  東北大学, 歯学研究科, 教授 (30379078)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード金属アレルギー / ニッケルアレルギー / CD4陽性T細胞
研究開始時の研究の概要

金属アレルギーは金属イオンに対する細胞性免疫依存型のIV型アレルギーである。しかしながら、「金属イオン特異的T細胞の活性化」という金属アレルギーの本質は依然として解明されていない。
研究代表者らはマウスモデルを用いた解析から、Ni結合性CD4+T細胞という新たな細胞ポピュレーションを見出した。
本研究課題では、マウスモデルおよびヒト臨床検体を用いてNi結合性CD4+T細胞の性状を解析し、Niアレルギーにおけるその役割を解明する。
これにより、Niアレルギーのみならず、金属アレルギー全体に対する新たな予防・診断・治療法の創造を目指す。

研究実績の概要

皮膚所属リンパ節におけるNi結合性CD4+T細胞の解析
前年度までの研究から、皮膚所属リンパ節におけるNi結合性CD4+T細胞の多くがCD62L-であったため、メモリーCD4+T細胞においてNi結合能が亢進している可能性が推察された。そこで、磁気ビーズ法によりリンパ節細胞からメモリーCD4+T細胞を精製し、Ni結合性CD4+T細胞の割合を解析した。その結果、全リンパ節細胞での解析と同様に、CD44+CD62L-CD4+T細胞(エフェクター/メモリーT細胞)におけるNi結合性細胞の割合が高値であった。また、Ni結合性CD4+T細胞ではCD25+細胞の割合が高値であったため、Ni結合性CD4+細胞における制御性T細胞(CD4+CD25+FoxP3+)の割合を解析した。その結果、Ni結合性CD4+T細胞における制御性T細胞の割合は、CD4+T細胞全体と同程度であった。
Ni結合性CD4+T細胞の精製
Ni結合性CD4+T細胞における遺伝子発現の網羅的解析のため、マウス皮膚所属リンパ節よりNi結合性細胞とNi非結合性細胞の単離を試みた。リンパ節を採取、細切し、リンパ節細胞を調製し、細胞分離用磁気ビーズを用いてメモリーCD4+T細胞を調製した。その後、Niイオン、金属イオン蛍光プローブNewport greenおよび各種蛍光標識抗体で細胞を染色し、セルソーターを用いてNi結合性細胞とNi非結合性細胞を単離した。その結果、Ni非結合CD4+T細胞については95%以上の純度で解析に必要な細胞数を単離することが可能であった。しかしながら、Ni結合性CD4+T細胞については、低純度であり、十分量の細胞数を単離・回収することが出来なかった。このため、Ni結合性CD4+T細胞における遺伝子発現の網羅的解析を進めることは困難であると判断した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

「Ni結合性CD4+T細胞における遺伝子発現の網羅的解析」を試みたが、当初研究計画で想定した通りに行うことができなかったため「やや遅れている」とした。

今後の研究の推進方策

研究体制は変更せず、研究分担者および研究協力者と緊密に連携し、精力的に研究を推進する。
最終年度である今年度はNiアレルギー患者におけるNi結合性CD4+T細胞の解析を重点的に進める。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 第13回日本免疫毒性学会奨励賞講演 金属アレルギーの発症メカニズムと予防・治療法に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      黒石智誠
    • 学会等名
      第30回日本免疫毒性学会学術年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Ni結合タンパク質CXCL4とVitamin D3誘導体はNiアレルギーに対する舌下免疫療法を増強する2022

    • 著者名/発表者名
      黒石智誠,坂東加南,菅原俊二
    • 学会等名
      第29回日本免疫毒性学会学術年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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