研究課題/領域番号 |
22K09968
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岩下 未咲 九州大学, 歯学研究院, 助教 (80611326)
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研究分担者 |
西村 英紀 九州大学, 歯学研究院, 教授 (80208222)
櫛山 暁史 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (30435820)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 動脈硬化 / CCL19 / 脂肪組織 / 微細炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周病は動脈硬化を進展させる可能性があると示唆されているものの、因果関係を示すエビデンスが不足している。ただ因果関係を介入研究で証明するには長い年月を要する。本研究は、申請者らが樹立した歯周炎症合併日本人型軽度肥満モデルマウスを用いた検証により、軽微な炎症が動脈硬化を進展させるか否かを明らかにする。 本研究の結果を基盤として、将来的には、歯周病患者での早期の動脈硬化性疾患スクリーニング検査の確立、無症状の内科未受診者に対する早期治療、進展抑制に貢献し得る研究に発展させる。
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研究実績の概要 |
高脂肪食負荷群では通常食負荷に比べ、野生型マウスおよび、脂肪細胞特異的にChemokine (C-C motif) ligand 19(CCL19)を高発現させたCcl19 knock-in(KI)マウスのいずれにおいても内臓脂肪組織でのPai1(Plasminogen Activator Inhibitor 1)、ICAM-1(intercellular adhesion molecule-1)、VCAM-1(vascular cell adhesion molecule-1)の遺伝子発現が有意に増大した。加えて、高脂肪食群間の比較では、これらの遺伝子が野生型マウスに比べCcl19KIマウスでより有意に発現が亢進した。したがって、高脂肪食によりCcl19KIマウス脂肪組織では、野生型マウスに比べ、より強く血管内皮細胞が傷害や刺激を受けている可能性が考えられた。 また、高脂肪食負荷群では、野生型マウスに比べCcl19KIマウスの内臓脂肪組織におけるheparin-binding epidermal growth factor-like growth factor(HB-EGF)の遺伝子発現が有意に増大した。 これらの結果から、高脂肪食負荷によりCcl19KIマウスでは野生型マウスに比べ、脂肪組織における血管内皮細胞の活性化、凝固性亢進など血管の恒常性維持機能の破綻および、動脈硬化促進に関与する遺伝子の発現が亢進していることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験に使用予定のマウスの作製に時間を要しているため、計画よりやや遅れている。準備できたモデルを用いて順次解析を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
高脂肪食負荷によりCcl19KIマウスでは野生型マウスに比べ、脂肪組織における動脈硬化促進に関与する遺伝子発現が亢進していることが示されたことから、動脈硬化モデルApoE-/-マウスとCcl19KIマウスを交配して作製したCcl19KI-ApoE-/-マウスにおいて、①代謝異常を発症しやすい日本人が歯周病に代表される軽微な炎症を合併した際に動脈硬化が進展するかどうかを明らかにする。さらに同モデルにおいて、②動脈硬化病変の初期に発現が変動する新規分子を同定する。
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