研究課題/領域番号 |
22K09990
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
|
研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
関野 愉 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (40285698)
|
研究分担者 |
沼部 幸博 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (90198557)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 歯周炎 / 歯肉縁下デブライドメント / 心血管疾患 / 全身の炎症状態 / 血管機能 / E r.YAGレーザー / 超音波スケーラー |
研究開始時の研究の概要 |
心疾患の検査やモニターを行うには専門的な技術や設備が必要で、困難なことが多い。比較的容易に血管機能測定可能な機器を用いて、歯周炎患者を対象に、プラークコントロールと歯肉縁下デブライドメントを行い、3か月間の内皮機能の変動を観察する。対照群にはプラークコントロールのみを行う。また、キュレット、 または超音波スケーラーを用いて行った場合とエリビウムYAGレーザーを用いて行ったものとで、内皮機能がどのように変動するかを比較・検討する。これにより各プロトコールに基づいた歯周治療および歯周炎の状態と心疾患との関係を、臨床研究の中で最も質の高いランダム化比較研究により明らかにしたい。
|
研究実績の概要 |
研究の目的は、血管内皮機能測定装置を用いて、キュレット、または超音波スケーラーにより4分の1顎ずつ、または全顎の歯肉縁下デブライドメントを行った後の血管内皮機能の変動を観察し、さらにエリビウムYAGレーザーを用いた場合の変動の程度を比較・検討することで、歯周炎と心血管疾患との関係を明らかにすることである。しかし、当初使用する予定であった、血管内皮機能測定装置エンドパッド2000は、業者が取り扱いを終了していたため入手できず、代替えとなる機器を検討した。その結果、血圧脈波検査装置HBP -8000-NK を使用することに決定した。同時に、歯周病の全身への影響を示す指標として、唾液中のC反応性タンパク質(以下CRP)の測定を行うため、C-Reactive Protein ELIZA kitを導入した。 本年度は、これらの測定の再現性を得るため、健康な成人に対して実際に血圧脈波の測定を行った。複数回の測定を行い、十分な再現性が得られることを確認した。また全唾液を採取し、Eliza kitによる唾液中のCRPの定量を行い、再現性を確認中である。また、研究実施のため、患者のスクリーニングを行い、4名の患者をスクリーニングし、2名が的確基準に合致したため、精密検査、および動機づけ、ブラッシング指導を行った。口腔衛生状態が改善し次第、ランダム割り付けの上、介入を行う予定である。他の2名は、歯周炎に由来するポケットがなく、適格基準を満たさなかった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初使用する予定であったエンドパット2000が業者で扱いを中止したため代替えの機器を検討した。その結果、血圧脈波検査装置HBP -8000-NKを使用することにしたが、在庫がなく、発注してから納品するまでに時間がかかった。
|
今後の研究の推進方策 |
日本歯科大学附属病院に来院した歯周炎患者をスクリーニングし、適格基準を満たした場合には、ランダム割り付けを行った上で、精密検査、動機づけ、ブラッシング指導が終了したら、それぞれに割り付けられた介入を行う。
|