研究課題/領域番号 |
22K09991
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
原 美音 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (60880804)
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研究分担者 |
尾崎 友輝 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (10802902)
吉成 伸夫 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (20231699)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 歯周病 / 糖尿病 / 老化 / 炎症 / SASP |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病はインスリンの作用不足により生じる慢性の高血糖を主徴とする代謝症候群である。 一方、歯周病は歯周病原細菌に応答する慢性炎症により歯槽骨吸収をきたす疾患であり、重度歯周病は歯を喪失する最大の原因である。現在まで糖尿病と歯周病は双方向性に関係することや、両疾患はともに加齢因子により有病率が増加することが報告されている。 本研究では、糖尿病と歯周病に共通のリスク因子である加齢に伴う老化の影響について検討することにより、歯周病-老化-糖尿病の相互的な関連性の解明をするとともに、老化因子除去により誘導される両疾患の新たな関連性、および新たな治療戦略を構築することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は,歯周病と糖尿病に共通のリスク因子である加齢に伴う老化の影響について検討することにより,老化関連因子の制御による新たな治療戦略を構築することを目指して設定された.申請者らのこれまでの研究,および令和4年度において,コントロール(C)群,歯周病誘導(P)群,糖尿病誘導(DM)群,糖尿病歯周病誘導(DM+P)群のマウス4群を作成し,さらに老化細胞除去薬投与群と非投与群に分け飼育した.老化細胞除去薬投与群には,老化細胞除去薬としてダサチニブとケルセチン溶液(D+Q)を14カ月齢時より計4回投与した.18カ月齢まで飼育した各群をサンプルとし,各疾患の病態程度の評価を行った. 糖尿病の病態程度の評価は,毎月ごとに空腹時血糖値を測定し評価した. 歯周病の病態程度の組織学的評価として,マイクロCT解析による歯槽骨吸収量の計測を行った.マイクロCT画像の前頭断面像,矢断面像,水平断面像において基準平面を設定し,計測用の三次元画像を作製した.前述の三次元画像において,第1臼歯計4カ所,第2臼歯計4カ所,第3臼歯計2カ所の計測部位を設定した.各計測部位において垂直にセメントエナメルジャンクションと歯槽骨頂を結んだ距離を歯槽骨吸収量とした. 得られた結果に統計解析を行い,歯槽骨吸収量の比較ではDM群,DM+P群でD+Q投与による歯槽骨吸収量の有意な減少がみられた.また,空腹時血糖値の比較では15カ月齢時のみD+Q投与による空腹時血糖値の有意な減少がみられた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本実験では18カ月齢時まで飼育した高齢マウスを実験に供するが,18カ月に満たず死亡する個体が出たためにサンプル数の確保が難しく,実験がやや遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
各サンプルの確保を行い, 老化の病態程度の確認として,歯周組織と膵臓のSA-β-gal染色を行う.細胞周期阻害により老化を誘導するp16と,SASP因子の歯肉組織内発現の測定をreal-time PCR法、ELISA法にて行う.
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