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付着上皮再生による歯周病治療のComplete regenerationへの挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 22K10022
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
研究機関東京歯科大学

研究代表者

松坂 賢一  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (70266568)

研究分担者 中島 啓  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (20733463)
国分 栄仁  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (70453785)
明石 良彦  東京歯科大学, 歯学部, 助教 (70875690)
伊藤 太一  東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (80312015)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード歯周組織再生 / 付着上皮
研究開始時の研究の概要

歯周病は歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨が破壊される疾患であるが、これまでの歯周病治療のゴールは炎症を消退させて歯肉上皮がセメント質に付着させ、結合組織性付着を目標とすることであった。本研究は、一度破壊された付着上皮を再生させ、エナメル質と接着させることによって歯周組織を再生し、外部環境から内部環境を守る本来の構造を再生させる。これを実現するために、iPS細胞を分化誘導してエナメル芽細胞へと分化させ、象牙質基質上で培養し、エナメル質形成を実現する。そして、形成されたエナメル質と共にエナメル芽細胞を実験的に作製された歯周病モデルマウスへ生体移植することによって歯周病治療の完全治癒を実現する。

研究実績の概要

歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨が破壊される歯周病の治療は、原因微生物を除去することで炎症を消退させることである。その後、歯肉上皮が歯根セメント質に付着することが治療の目的であるが、セメント質に付着した上皮は、エナメル質と接着している正常な付着上皮とは異なり、歯周病原細菌による再度の感染には脆弱である。本研究の目的は歯周病に罹患した歯周組織をエナメル質と上皮の付着を実現させ、外部環境から生体の内部環境を守る本来の構造を再生させることである。この目的を達成するために、実験的に付着上皮の再生を実現するためには、生体外で付着上皮を形成する必要がある。エナメル質と接着した付着上皮を歯周病罹患マウスに移植することによって完全な歯周組織への再生を実現する予定である。
本研究は現在、15週齢および18週齢のマウス胎児の下顎骨から下顎第一臼歯歯胚を摘出し、器官培養を行った。器官培養環境における歯胚の成熟を確認し、エナメル芽細胞への分化とエナメル基質の分泌を促す目的で成獣象牙基質上で培養を行った。また、不死化したエナメル芽細胞の培養を始めており、in vitro的にもエナメル芽細胞への分化誘導を制御する実験系を組んでいる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年度は、エナメルタンパクを発現する週齢胎児マウスの歯胚を摘出して、生体外でエナメル芽細胞への分化誘導、そしてエナメルタンパクの分泌を形態学的に確認した。さらに、不死化されたマウスエナメル芽細胞を培養実験を始めた。当該年度はin vitro的にその分化を制御する予定であったが、現時点では培養を成功させたにとどまった。

今後の研究の推進方策

2024年度には、マウス歯胚を用いて器官培養条件で、脱灰処理した象牙器質上でエナメル芽細胞への分化制御を確実にすることを試みる。そして、不死化されたマウスエナメル芽細胞の培養実験を進め、エナメルタンパクの発現およびエナメル基質の分泌を目指す。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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